5月27日に「国民の声は、裏金議員や政治とカネの問題がある自民党政治の延命に手を貸す、小池都政をリセットしてほしいというものだ。その先頭に立つのが私の使命」と、東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補を表明した、立憲民主党蓮舫参院議員。

 その際、「反自民政治、非小池都政、オール東京のみなさんに支援していただいて臨みたい」と、「無所属」で挑戦することも語っていたが、街頭演説などでは立憲民主党の“同僚”である国会議員が応援のマイクを握るなど「全面バックアップ」体制が敷かれ、都民を戸惑わせている。

蓮舫氏は6月2日、都知事選への立候補表明後、初となる街頭演説をJR有楽町駅前でおこないました。そのときは、枝野幸男衆院議員が『事前運動になるのではないか』と疑われるほど熱がこもった応援演説をして、その横には蓮舫氏の盟友、手塚仁雄(よしお)衆院議員をはじめ、多くの都議会議員も駆けつけました。この様子は同党のホームページにも《「東京から行財政改革を」蓮舫参院議員が枝野前代表と有楽町で訴え》と題され、アップされています。

 さらに、6月9日にはJR阿佐ヶ谷駅前で街頭演説をしましたが、そこにも辻元清美参院議員、長妻昭衆院議員、吉田はるみ衆院議員、立憲民主党の都議会議員の面々が集まって応援していました。さながら、『立憲民主党公認候補』のようでした」(政治担当記者)

 蓮舫氏の立候補に日本共産党の小池晃参院議員は、6月7日に都内で開催された同党の「合同地区選対連絡会議」で「蓮舫氏は『人生最大の決断』と言った。この決意にこたえて、我々も、これまでの人生で最大の戦いをやろう」と呼びかけ、党をあげて応援ポスターを制作、配布するなど支援を強めている。

 こうした動きに、SNSでは「ステルス無所属」というワードが出現。さらにXには《無所属()のはずなのにえらく共産党からよいしょされてるな》《自称無所属の都知事選立候補予定者の蓮舫さんは、いつ離党と議員辞職するの?》《無所属って?立憲の人たちとずぶずぶにつるんでるよね?》など、批判と戸惑いの書き込みが目立っていた。

蓮舫氏は、都知事選の告示日まで立憲民主党の参院議員でいるようです。それまでは立憲の応援を受け続けるでしょう」(前出・政治担当記者)

「オール東京のみなさんに支援していただいて」というが、こんな姿勢で「みなさんの支援」を集められるのか。