09年の有馬記念を制したドリームジャーニー(09年12月撮影、ユーザー提供:ひまわリさん)

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 6月10日は「夢の日」として制定されている。由来は日付が6と10で「夢中」(むちゅう=むじゅう)と読む語呂合わせと、「夢は叶う」(む=6+10の字の形)などから。競馬界には夢にまつわる馬たちもおり、今回はドリームが付く名馬や将来が期待できる現役馬を紹介する。

 ドリームと聞けば、多くのファンが最初に思い浮かべるのがドリームジャーニーだろう。オルフェーヴルの全兄として知られるが、自身も06年の朝日杯FS、09年の宝塚記念、有馬記念を制したGI3勝馬。「名は体を表す」というわけではないが、グランプリレースに強い馬だった。種牡馬としても少ない産駒からヴェルトライゼンデ、スルーセブンシーズなどの活躍馬を出している。

 ダートで一時代を築いたのはゴールドドリームだ。4歳時から6歳時にかけて、GIとJpn1を計5勝。ラストランとなった7歳時のチャンピオンズCでも2着になるなど、息長く活躍した。名バイプレーヤーとして名前が挙がるのはドリームパスポート。06年の皐月賞、菊花賞、ジャパンCとGIで2着が3回。06年の神戸新聞杯を高田潤騎手とのコンビで制したシーンを記憶しているファンも多いだろう。そして外国馬ならドリームウェル(Dream Well)。98年の仏ダービーと愛ダービーの覇者。種牡馬として日本でも繋養されて、重賞2勝のアドマイヤモナークを送り出した。

 現役で将来有望なのはビザンチンドリーム(牡3、栗東・坂口智康厩舎)だ。今年のきさらぎ賞の覇者。皐月賞と日本ダービーでは厳しい結果となったが、気性面が成長すれば大仕事ができそうな器だ。短距離路線ではチェイスザドリーム(牝5、栗東・矢作芳人厩舎)。初芝だった先月の韋駄天Sでオープン2勝目を手にしている。そして地方では高知最強馬のユメノホノオ(牡4、高知・田中守厩舎)。先月の福永洋一記念で2着に敗れ、連勝は12でストップしたが、まだ4歳。まだ4歳。今後に夢を持ちたい一頭ともいえよう。