中国の人気SNS「WeChat」に「中国の過去のインターネットコンテンツが消失している」という記事が投稿された後、中国政府の規定に反したという理由で当該記事が削除される事態が発生しました。

Weixin Official Accounts Platform

https://web.archive.org/web/20240523001943/https:/mp.weixin.qq.com/s/afg3zHPpEyRzSfOR1Aeh3w

Goldfish Memories - China Media Project

https://chinamediaproject.org/2024/05/27/goldfish-memories/

以下は、中国の古いコンテンツが消えていることを示すために、アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏の名前を中国の大手インターネット検索エンジン「百度(Baidu)」で1994年6月4日〜2004年6月4日の期間に絞って検索した結果で、ヒット数は0件です。



一方で、Googleで同じ期間に絞って検索すると、約4120件のウェブページがヒットしました。つまり、インターネット上には1994年6月4日〜2004年6月4日に公開されたマー氏に関するコンテンツが存在するにもかかわらず、Baiduでは検索結果に表示されないというわけです。



インターネットインフルエンサーの何加盐氏は、この「中国の古いインターネットコンテンツがBaiduで検索できない」という問題について多様な検索語句を用いて調査し、「Baiduでは1990年代後半から2000年代までの中国国内の中国語コンテンツを検索できない」「モバイル回線が出現するより前の中国語インターネットコンテンツはほぼ完全に消えてしまった」という内容の記事をWeChatに投稿しました。

しかし、記事作成時点では当該記事のURL(https:/mp.weixin.qq.com/s/afg3zHPpEyRzSfOR1Aeh3w)にアクセスしても記事は閲覧できず、中国政府の「インターネット情報サービスのユーザーパブリックアカウントの管理に関する規定」に反するため削除されたという通知が表示されてしまいます。



なお、問題の記事はWayback Machine上にアーカイブされており、以下のリンク先からアーカイブ版を閲覧可能です。

Weixin Official Accounts Platform

https://web.archive.org/web/20240523001943/https:/mp.weixin.qq.com/s/afg3zHPpEyRzSfOR1Aeh3w