Spotifyが、2024年12月9日に機能を停止する車載ハードウェア「Car Thing」のユーザーに向けて、返金対応を開始したことがわかりました。

Spotify says it will refund Car Thing purchases

https://www.engadget.com/spotify-now-says-it-will-refund-car-thing-purchases-193001487.html



Spotify offers Car Thing refunds as it faces lawsuit over bricking the streaming device | TechCrunch

https://techcrunch.com/2024/05/30/spotify-begins-offering-car-thing-refunds-as-it-faces-lawsuit-over-bricking-the-streaming-device/

Car Thingは、車載スピーカーでSpotifyを利用できるようになる端末で、2021年4月に登場しました。2022年7月に生産が終了してからも運用は続いていましたが、2024年12月9日をもって廃止されることが決定しています。

Spotifyの車載デバイス「Car Thing」が2024年12月9日をもって完全に機能を停止 - GIGAZINE



サービス終了を伝達するメールの中でSpotifyは、Car Thingの払い戻しオプションや、コードのオープンソース化などを行う予定はなく、ユーザーに対して「工場出荷時の設定にリセットし、地域の電子廃棄物ガイドラインに従ってデバイスを安全に廃棄することをお勧めします」と伝えていましたが、このSpotifyの方針に対してユーザーからの批判が殺到。一部のユーザーは「返金も行わずにわずか3年で機能を停止する90ドル(約1万4000円)の製品を販売し、ユーザーを誤解させた」としてSpotifyに対する訴訟をニューヨーク州南部地区連邦裁判所に提起しています。

これらを受けてSpotifyは2024年5月24日にCar Thingの廃止を報告するページを更新。「返金をリクエストするにはどうすればよいですか?」との項目が追加され、「払い戻しをご希望の方は、有効な購入証明書と共に、カスタマーサポートまでご連絡ください」との一節を加えました。



なお、Spotifyは「アメリカ国内でCar Thingを発売した目的は、人々が車内でどんな音楽を聴いているかについて調査するためでした。2022年7月に生産を停止したCar Thingに、今回完全に別れを告げる時が訪れました。ユーザーには2024年12月9日の機能停止まで猶予があるため、代替手段の模索やカスタマーサポートへの連絡を実施してください」との声明を発表しています。