Intelが次世代プロセッサ「Lunar Lake」を2024年5月20日(月)に発表しました。Lunar LakeにはCPU、GPU、NPUが内蔵されており、Snapdragon X Eliteの1.4倍のAI処理性能を備えているとのことです。

Intel's Lunar Lake Processors Arriving Q3 2024

https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/news/intels-lunar-lake-processors-arriving-q3-2024.html#gs.93tr8z

Intel next-generation Lunar Lake CPUs launching in Q3, Arrow Lake in Q4 - mobile chips claimed to be 1.4x faster than Qualcomm's X Elite processors | Tom's Hardware

https://www.tomshardware.com/pc-components/cpus/intel-next-generation-lunar-lake-cpus-launching-in-q3-arrow-lake-in-q4-mobile-chips-claimed-to-be-14x-faster-than-qualcomms-x-elite-processors

Lunar LakeはCPU、GPU、NPUを内蔵したプロセッサです。Lunar LakeはNPU単体で45TOPS、プロセッサ全体で100TOPSの処理性能を備えており、前世代プロセッサの3倍以上のAI処理能力を発揮して各種AIをローカルで実行できます。



Lunar LakeはNPU単体で45TOPSの処理性能を備えているため、Microsoftが定義する「Windows次世代AIデバイスのハードウェア要件」に合致します。Intelは、Lunar Lake搭載PCならCopilot+ PCsに含まれるRecallなどのAI機能を動作させられるとアピールしています。

Lunar Lakeは「Stable Diffusionで画像を生成する」というAIタスクでSnapdragon X Eliteの1.4倍の性能を示したとのこと。また、コア性能もSnapdragon X EliteやRyzen 7 8840Uと比べて高速だそうです。



さらに、Lunar Lakeは消費電力の低さも特徴としており、「Microsoft Teamsでの会議」というタスクでは消費電力がSnapdragon X Eliteより20%低く、Ryzen 7 8840Uより30%低いという結果が得られました。IntelはLunar Lakeの電力効率について「x86プロセッサの根本を覆すような電力効率」と表現しています。



Lunar Lake搭載PCは2024年第3四半期に20社以上のPCメーカー80モデル以上が登場する予定です。