Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

写真拡大

『ジュラシック・パーク』の新時代を描いた映画『ジュラシック・ワールド』シリーズ。過去の惨劇も風化し、大人気のテーマパーク「ジュラシック・ワールド」として生まれ変わったイスラ・ヌブラル島を舞台に、新たな物語が描かれた。

2015年公開の第1作では、主演を務めたクリス・プラットやブライス・ダラス・ハワードと共に2人の子役が活躍。ハワードが演じたクレアの甥、グレイとザックのミッチェル兄弟を演じたタイ・シンプキンスとニック・ロビンソンだ。

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

『ジュラシック・パーク』(1993)のマーフィ姉弟を彷彿とさせる度胸で、恐竜たちと対峙した兄弟を好演したシンプキンスとロビンソンは、『ジュラシック・ワールド』出演後も俳優業を継続しており、注目作品への出演を見せている。本記事では、2人のキャリアを振り返り、現在の姿をご紹介しよう。

タイ・シンプキンス/グレイ・ミッチェル役
この投稿をInstagramで見る

2001年、アメリカで生まれたシンプキンスは生後3週間で映像作品に出演を果たした。長寿ドラマ「ワン・ライフ・トゥ・リヴ」でデビューを飾ると、同じく長寿ドラマ「ガイディング・ライト」にも出演し、47エピソードで登場。幼児ながらに大活躍を見せた。

映画デビューは2005年、トム・クルーズ主演のSF大作『宇宙戦争』。3歳の少年役としてわずかな登場ではあったが、大作でのスクリーンデビューという華々しいキャリアのスタートを切った。2008年には姉のライアンと共に『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』でレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットが演じる夫婦の子ども役に抜擢。その後も『インシディアス』シリーズや(2013)といった大作への出演を続けた。

『ジュラシック・ワールド』への起用は12歳の時。兄役のロビンソンとともに出演が発表され、翌年には撮影に挑んだ。シンプキンスが演じたグレイは、恐竜が大好きな少年で、パークでは大人の目を盗んで立ち入り禁止エリアに入ってしまうやんちゃぶりを見せていた。

同作出演後も輝かしいキャリアを歩むシンプキンスは、『インシディアス』続編シリーズや『ナイス・ガイズ!』(2016)といった注目作に出演。2019年には、『アイアンマン3』で演じたハーレー・キーナー役を『アベンジャーズ/エンドゲーム』で再演し、話題となった。

直近では、ブレンダン・フレイザーがアカデミー賞主演男優賞を受賞した『ザ・ホエール』(2023)への出演が印象的。シンプキンスは若き宣教師のトーマスを演じ、悩みを抱えた若者の複雑な感情を繊細に表現。役者としての成長ぶりを見せた。

© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.

今後の待機作は、『レオン』(1994)ジャン・レノや『グラディエーター』(2000)のコニー・ニールセンらと共演するスリラー映画『BirdsEye(原題)』。冷戦への再戦に挑むプーチン政権の聖戦に巻き込まれた若きロシア人の女性の物語が描かれる。

Instagramではプライベートの様子も公開しており、ここ最近ではブラジリアン柔術の練習時の写真を投稿している。

この投稿をInstagramで見る

ニック・ロビンソン/ザック・ミッチェル役
この投稿をInstagramで見る

1995年、アメリカ出身のロビンソンは現在29歳。5人兄弟の長男として生まれた。役者デビューは11歳の時。チャールズ・ディケンズ原作の舞台『クリスマス・キャロル』に出演した。

映画デビューは2012年、ゼンデイヤ&ベラ・ソーンがW主演を務めるテレビ映画『フレネミーズ』で、科学が得意な少年・ジェイクを演じた。その後、2013年にのちに『キングコング:髑髏島の巨神』を手がけることになるジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督のコメディ映画『キングス・オブ・サマー』でキャリア初主演を果たした。

転機が訪れたのは、2015年。『ジュラシック・ワールド』でメインキャストに抜擢されたのだ。ロビンソンが演じたザックは、恐竜好きの弟グレイとは対照的に、テーマパークに着いても恐竜への興味を見せず、常にスマホをいじっていた。そっけない態度をとりつつも、いざという時には兄としての頼もしさを発揮。得意の車いじりを活かして、故障していた車を修理してみせ、大人のオーウェンたちを感心させていたほどだ。

『ジュラシック・ワールド』出演後、ロビンソンは クロエ・グレース・モレッツ主演のSFスリラー『フィフス・ウェイブ』(2016)やアマンドラ・ステンバーグとのW主演作『エブリシング』(2017)に参加。2017年には グレッグ・バーランティ監督の青春映画『Love, サイモン 17歳の告白』で主演を務め、ゲイであることを打ち明けられずにいた少年役を好演した。2020年に製作されたスピンオフドラマ「Love, ヴィクター」ではサイモン役を再演している。

この投稿をInstagramで見る

俳優として継続的な活躍を見せるロビンソンの最新作は、ミリー・ボビー・ブラウンが主演を務めた映画『ダムゼル/命を拓きし者』(2023)。ブラウン演じる主人公の王女と婚約する王子を演じた。

そんなロビンソン、最近では『ジュラシック・ワールド』シリーズへの復帰についてしており、現在製作されている第4作に「ぜひ出たいです」と意欲を見せていた。ザックのその後についても「1作目の出来事のトラウマで今もセラピーを受けているかもしれません」と想像し、再登場を望んでいるようだ。すっかり大きくなったシンプキンスとミッチェル兄弟を再演する日が来ることを願いたい。

The post first appeared on .