心理カウンセリングを終了するタイミングは?

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 心に不安や悩みを抱えた人が、心理カウンセラーに相談をすることがあります。人によっては、何年も心理カウンセリングを受け続けるケースがあるようですが、終了するのに適切なタイミングはあるのでしょうか。一度カウンセリングをやめた人が再開しても問題ないのでしょうか。心理カウンセラーの平井綾乃さんに教えていただきました。

「カウンセリングがなくても大丈夫」と思ったときが目安

Q.心理カウンセリングは、一般的に何回程度受けるものなのでしょうか。

平井さん「相談いただく内容とそれに伴う内容によって本当に人それぞれなので、『だいたい何回くらい』とお答えするのは難しいですね。そもそもカウンセリングは『何回やったからもう終わり』というものではなく、相談された人のお悩みに対する対処がひと段落ついて、カウンセリングがなくても大丈夫、と思えた段階が一区切りとなることが多いです。

それが1回で終了となる人もいらっしゃいますし、何年も通われる人もたくさんいらっしゃいます。傾向としては、お悩みの内容が複雑かつ、長期間にわたってそのお悩みに困っているというケースの方がカウンセリング期間が長くなりやすいと感じています」

Q.カウンセリングを続ける中で、回復具合はどう判断すればよいのでしょうか。

平井さん「カウンセリングを通じて変化を感じたり、もう終わっても大丈夫かなと感じたりする目安としては、『このカウンセリングがなくても大丈夫』『1人で歩いていけそう』と感じられるかどうかが分かりやすい視点かと思います。こうした気持ちは、未来への不安や葛藤があったとしてもご自分で対処できるという自信や、本来の自分自身の姿を取り戻しつつある状態であることから現れた心の変化ですからね。

また、自分自身では気付きにくいような体調の変化など、例えば、『顔色が良くなってきましたね』『活動的な時間が増えましたね』といった変化は、適宜お伝えするようにしています」

Q.一度やめたカウンセリングを再度受けても問題はないでしょうか。

平井さん「はい、カウンセリングの再開は相談者さまご自身が決めていただいて問題ありません。一度、一区切りにはしたけれど、『新しい視点が見つかった』『ここの部分がまだわだかまりがあるかも』といったケースも珍しくありません。もう一度話したくなった、というそのお気持ちが大事なので、再開したくなったときは遠慮なくご相談いただければと思います」

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 心理カウンセリングの相談内容は多岐にわたり、その進め方やゴール設定、スケジュールなどは一人一人異なります。相談者本人が納得できた段階でゴールと言えそうですね。