ジャーナリストの鈴木エイトさんが3月1日の『大竹まことゴールデンラジオ』に登場。ちょっと沈静化した感のある旧統一教会問題の現在について伺った。

大竹「教団の問題は今世の中ではちょっと沈静化してるように見えますけども、これは沈静化していい問題じゃありませんよね?」

鈴木「そうですね。自分の身の回りでは沈静化しておらず、むっちゃ活発に動いています」

大竹「鈴木エイトさんは、ずいぶん訴訟を起こされてるってうわさを聞いたんですけど」

室井「いま何個?」

鈴木「2つですね。もう1個やるといわれているので『エイト三部作』って言われています」

大竹「(笑)『エイト三部作』って、わざわざ面白くしなくていいですよ」

鈴木「いや向こうが言ってるんですよ。1つは教団の信者から起こされているもの。もう1つは教団の関連団体。そしてもう1つ信者から起こすといわれて去年の10月の頭に訴状を出されたんですけど、向こうが司法記者クラブで会見を開いたんですよね。そこにわざわざ取材に行きまして、自分に対する提訴の会見に自分で取材に行くという。ちょっと茶番にしましたけど」

大竹「どういう内容なの?」

鈴木「まあ僕のテレビでの発言であるとか、ツイッターに書いた内容が名誉棄損している、ということらしいんですけど、ちょっと色んな意味で的外れで。個々の発言は名誉棄損じゃないけど相対で名誉毀損だとか、ちょっと変な訴訟なんですよ。」

大竹「でもエイトさんの方だって教団の方に付け回されたり、ねえ」

鈴木「今もSNS上ではかなりの誹謗中傷を山ほど投げかけられ、いろいろひどい目に遭ってますけど、色々きっちりやろうと思ってます。負ける要素はないと思っているので」

大竹「これからも頑張っていただきたいと思います。さて教団のほうですけども、やっぱり文科相が盛山さんだということと、でも岸田政権はちょっと踏み込んだことを言ったみたいに聞こえてますけども、どうなんですか?」

鈴木「おととし10月の国会で、ちゃんと民法の不法行為も含まれると解散命令請求に乗り出したということで、1年かかって去年10月に解散命令請求がなされました。そのときの文科大臣が盛山さんで、岸田さんはそれまでなかなか一線を越えようとしなかったところを一歩踏み出して、ちゃんと教団の取締りに踏み出したという点では、われわれはかなり評価はしてるんですよね。盛山さんの解散命令請求のときの発言でも、われわれが前から言っていた「自由な意思決定に制限を加えられている」であるとか「親族の被害」についてもちゃんと言及してくれたので、そういう点でいうと本当に盛山さんはちゃんとしたことをやってくれたと思っていたんですけど、それがいろいろ教団との接点がどんどん出てきて、ちょっと攻められているような状況が続いてきたというところですよね。今、ちょっと報道は沈静化してますけど」

大竹「盛山さんって、推薦確認書と一緒に写真に写ってて、教団側がやってほしいことみたいな、教団の要求にサインまでしてるんですよね」

鈴木「盛山さんは選挙がちょっと弱いんですね。自民党は、3期連続比例復活の場合は次に比例名簿に載せない、となっているんですよ。盛山さんは3期連続ではないんですけど、そういう形で選挙に弱い人に対しては、年間1000人の党員をプラスできた支部長は名簿に載せるという救済措置があるので、教団信者が党員を補充して、自分の家族を党員にして党費まで支払っていたみたいなことは結構あったようなんですよ。そこまでして協力してきたのに、手のひら返しで裏切られた、みたいなことがあったようなんですよね。」