KRY山口放送

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周南市の菅野ダムの貯水量が減ってきたことから工業用水を利用する企業などは29日から節水率を65%に引き上げることを決めました。

周南コンビナートでは出荷額が数百億円もの減少を懸念する企業もあります。

菅野ダムでの降水量は平年に比べて少なく特に10月は10ミリと平年比7%で現在の貯水率は33%となっています。

このため、工業用水を利用する企業などでつくる協議会は29日午前11時から現在の節水率60%から65%に引き上げることを決めました。65%への強化は2010年以来ということです。

ダムを管理する県企業局は渇水時に応援給水を受けることを下松市と協定を結んでいて2014年度の協定締結後としては初めて下松市から給水を受けることになります。

県の会合にweb参加した東ソー南陽事業所の吉水昭広所長は「このままいけば主力事業を数割、稼働低下せざるを得ず、出荷額が数百億円減少する懸念がある」と発言しました。

また、トクヤマの奥野康・徳山製造所長も「このままいけば、自前で工業用水を調達する必要が出てくる」としました。(おくの・やすし)

なお、上水については複数の水源があるとして現段階では市民生活への影響はないということです。