KRY山口放送

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 国の重要無形民俗文化財で周南市和田に1300年前から伝わる三作神楽が12日、奉納されます。

 三作神楽は、周南市和田地区でおよそ1300年前飢饉や疫病を治めるために始まったとされ6年に1度奉納されます。

 奉納する舞は23種類で朝から晩まで舞い続けます。2000年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。

 地区にとっておよそ1300年繋いできた大切な神事。次世代への継承も大きなテーマです。

 舞台で練習したのは冨田中の生徒。和田地区にあった和田中学校が3年前、冨田中学校と統合。今は、冨田中の生徒たちに神楽を伝えています。

 佐藤陽さん14歳。6年前の小学2年生の時にデビューを飾りました。

 今回、挑戦するのは悪霊を打ち払う祈りを込めた2つ太刀の舞。

 父の貴志さんも中学生の時、奉納した舞です。

(佐藤陽さん)
「お父さんの意思を受け継いでやりたいと思います6年の成果が出てくるといい」
(佐藤貴志さん)
「昔からの伝統とかそういうものをしっかりと守っていきながら取り組む人たちの顔はその都度変わっていくわけだから懐かしさと新しさを融合できた三作神楽・式年祭になれば」

 三作神楽は11月12日、周南市和田で奉納されます。