CSファイナル3試合で無失点!改めて見せつけた阪神の「リリーフ陣の盤石さ」
抜群の安定感を見せる抑えの岩崎だけでなく、リリーフ陣も盤石の体制を築いている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
阪神は10月20日の広島とのCSファイナルステージに勝利。見事3連勝を飾って日本シリーズ進出を決めた。レギュラーシーズンでは85勝53敗5分、2位・広島とは11.5ゲーム差をつけ、圧倒的な強さを見せた。CSでも変わらない盤石なゲーム展開を演じ、改めて阪神のリリーフ陣の充実ぶりを感じさせた。
【動画】坂本誠志郎が決勝打!日本シリーズ進出へ導いた2打席連続のタイムリーの映像
この3試合で登板したリリーフ投手は及川雅貴と加治屋蓮をのぞく6人。いずれも無失点で阪神の失点は先発投手が取られた点のみだ。石井大智や島本浩也、岩貞祐太などレギュラーシーズンからブルペンを支えてきた投手は、ピンチを招く場面もあったが、ボールには力があった。
シーズン途中から先発からリリーフに転向した桐敷拓馬はCSファイナルステージで2試合に登板。20日は慣れない回跨ぎをするも、3奪三振、被安打0と危な気ない投球を披露した。
また、新戦力も存在感を発揮。19日の8回表2アウト一、二塁という一打同点、長打なら逆転のピンチに、シーズン途中から加入したブルワーが送られる。場内アナウンスでブルワーの名前が告げられた瞬間、甲子園は若干どよめきが起きたが、代打の松山竜平を空振り三振に抑える好リリーフ。
そして、今シーズンのセーブ王であり、阪神の絶対的守護神・岩崎優も安定感抜群。3連投したが、ピンチらしいピンチを招くことは一切なし。9つのアウトのうち6つを三振で奪い、ボールの質の高さを見せつけた。
ポテンシャルの高いリリーフ投手がこれだけ揃っていることもすごいが、それ以上に左右のバランスが良いことも特筆すべきだ。CSにベンチ入りしたリリーフ投手は右投手がブルワー、石井、加治屋。左投手は岩崎 、岩貞、島本、桐敷、及川だった。抑えの岩崎を除くと、右投手3人、左投手4人と偏りがなく、岡田彰布監督としても投手起用がやりやすいのではないか。
一方、広島は栗林良吏、島内颯太郎など優れたリリーフ陣を要しているが、左投手はターリーのみ。中継ぎ陣の左右のバランスが良いとは言えず、その時点で阪神にアドバンテージがあったと言って良い。日本シリーズではこの実力者揃いのリリーフ陣をどのように岡田監督が操るのか注目したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]