ドイツ代表、ユリアン・ナーゲルスマン監督就任で口頭合意。今週中にも発表か
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月曜日に行われたアンドレアス・レティッヒ氏のマネージング・ディレクター就任会見にてすでに暗に示されていたことではあったが、その翌日にドイツサッカー連盟のベルント・ノイエンドルフ会長とルディ・フェラーSDは、ユリアン・ナーゲルスマン監督の招聘で口頭合意に達したことが明らかとなった。来夏に開催されるユーロ2024までドイツ代表を率いることになる模様。ただし正式な発表まではまだ手続きが必要であり、まずはバイエルン・ミュンヘンとの契約解消が行われなくてはならない。その後に相談役会と総会によって承認を受けた後、おそらくは本日は無理にしても今週中には発表の流れとなる見込みだ。
先日の日本代表戦での敗戦後に解任となっていた、ハンジ・フリック監督の後任候補としてルディ・フェラー氏は、ナーゲルスマン監督を第一候補として獲得を目指しており、当初は2年前にライプツィヒに支払った2000万ユーロ規模の移籍金額と、700万ユーロともいわれる年俸がネックとなっていたのだが、しかしながらバイエルン、そしてナーゲルスマン監督自身もまた、ドイツサッカー連盟に譲歩する形で今回の実現に至ったようで、バイエルン側は移籍金を求めることなく譲渡に応じ、またナーゲルスマン監督はこれから10ヶ月の任務に向けておよそ400万ユーロを手にすることになる。ちなみにフリック監督の650万ユーロよりも大幅に下回る金額だ。
これによりナーゲルスマン監督はドイツ代表史上最年少指揮官として、36歳で自国開催のユーロというサッカー強豪国としてのプライドをかけた、大一番に挑む。まずはその皮切りとなるのが10月に控えるアメリカ遠征であり、そこではアメリカ代表、メキシコ代表との親善試合が控えているところ。それから11月21日にはウィーンにてオーストリア代表とのテストマッチも行い、さらに同時期にベルリンにてドイツでは初陣となるトルコ代表戦を迎える。ただトルコ代表では同じく日本代表に敗れ進退問題にシュテファン・クンツ監督との対戦となるかは未定。ちなみにオーストリア代表ではライプツィヒ時代でともにしたラングニック監督と再会を果たす。
キミヒとノイアーへの影響は?
そのほかナーゲルスマン監督との再会を果たすことになるのが、バイエルン・ミュンヘンの選手たちだ。セルゲ・ニャブリ、レオン・ゴレツカ、ジョシュア・キミヒ、トーマス・ミュラー、ジャマル・ムシアラ、リロイ・サネ、マヌエル・ノイアーの7人がそれに該当すると見込まれるが、そもそもノイアーはまだ昨年12月におった足の負傷から復帰途中でまだ未定であり、さらにナーゲルスマン監督がバイエルン時代に自身が懇意にしていたタパロヴィッチGKコーチを解任するなど波紋を呼んでおり、またキミヒについても右SBでの起用も囁かれるなかでナーゲルスマン監督はむしろ、キミヒを重用して中盤で起用しつづけていただけに、そのあたりも大いに注目される人事決定だといえるだろう。