「高齢者も働くしかない」10人に1人が80歳以上、65歳以上の高齢率は過去最高に
9月18日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、高齢化について意見を交わした。
元気でいる期間も長くなるということです
総務省は18日の「敬老の日」に合わせ、65歳以上の高齢者の人口推計を公表した。9月15日時点の高齢者は3623万人。総人口に占める割合は前年比0・1ポイント増の29・1%で過去最高を更新した。80歳以上は前年比27万人増の1259万人で、初めて「10人に1人」に達した。65歳以上の女性は、前年と同じ2051万人(女性人口の32・1%)、男性は前年より1万人少ない1572万人(男性人口の26・0%)。男女を合わせた高齢者人口は、統計上比較できる1950年以降で初めて減少に転じた。現在65歳を迎えているのは47~49年に生まれた「団塊の世代」以後の世代で、比較的人口が少ないことが影響した。団塊の世代が大きな塊となっている75歳以上では、前年比72万人増の2005万人で、初めて2千万人を超えた。団塊の世代は来年以降、全員が75歳以上になるため「高齢者の高齢化」がさらに進む。
「80歳以上が10人に1人となっていますが、上念さんはどうお考えでしょうか?」(寺島アナ)
「これは仕方のないことというか止められないことです。どうすればいいかというと、高齢者も働くしか無いんです。これは日本だけの問題ではなく全世界的な傾向で、チャイナはもっとペース早いんですよ。人口が多いから、高齢者の“マス”もすごく大きいので、高齢化がものすご勢いで進んでいくと、これが国力というか勢いみたいなものにも影響があるんじゃないかと思います。日本も同じことがあって、財務省が口を開けば社会保障とか言って増税しようとしてるみたいな邪な理由に使われているんですが。やっぱり長く生きるということは、元気でいる期間も長くなるということなので、健康でいるために働くことはすごく大事だと思います。」(上念氏)