【甲子園】花巻東・佐々木麟太郎「悔しさしかないです」9回怒涛の追い上げもベスト8敗退
花巻東・佐々木麟太郎 写真:日刊スポーツ/アフロ
<2023年8月19日 全国高等学校野球選手権大会 準々決勝 仙台育英 9-4 花巻東>
去年夏の王者・仙台育英(宮城県)が準々決勝でエンゼルス大谷翔平の母校・花巻東(岩手県)を9-4で下して準決勝進出を決めた。
東北勢対決となった準々決勝の第4試合。
歴代最多140本塁打の怪物・花巻東の佐々木麟太郎。ここまでホームランこそないものの、打率5割をマーク。勝利に徹したチームバッティングで10年ぶりのベスト8に導いた。
そのみちのくの怪物に対するは最強投手陣擁する、去年夏の王者・仙台育英。最速150キロトリオが怪物を抑え史上6校目の夏連覇に近づくのか注目が集まった。
10年ぶりのベスト4進出を狙う花巻東。しかし、仙台育英が誇る最速150キロ超えトリオの1人、先発・湯田の緩急に翻弄される。
高校通算140本を誇る主砲・佐々木麟太郎も三振を奪われるなどチャンスを作ることができず。湯田は4回無失点8奪三振の好投。
仙台育英に大量リードを許し、迎えた9回、花巻東が執念で怒涛の追い上げをみせて4点を返す。
2死一、二塁のチャンスで怪物スラッガー佐々木麟太郎に打席が回るも139キロ内角直球を捉えた打球は二塁へのゴロ。執念のヘッドスライディングも実らず、反撃もここまで。
高校球界を沸かした怪物の夏が終わりを告げた。
佐々木麟太郎「悔しさしかないです。ただこうやって甲子園で恵まれた中でプレーできたことは誇りに思っています」と涙を拭った。