海外から送られた不審な郵便物(郵政事業本部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

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【ソウル聯合ニュース】韓国各地で不審な国際郵便物が届いたとの通報が相次いでいる問題で、国務調整室の対テロセンターは24日、「現在までにテロとの関連性は見つかっていない」と明らかにした。

 また、「テロの脅迫や危害諜報がなく人的被害もないため、テロの疑いがないことを確認した」として、情報・捜査当局が国際刑事警察機構(インターポール)など海外の関係機関と連携し、捜査を進めていると説明した。

 不審な郵便物が届いたとの通報は24日午前5時までに2141件に達している。同センターは20日、初めての通報があった南東部・蔚山市にある障害者福祉施設から郵便物を回収し検査を行ったが、危険物質は検出されなかった。めまいや呼吸困難などを訴えた同施設の職員3人も病院で検査を受けたが異常はなく、22日に退院した。警察や消防などが回収した679件の郵便物からも危険な物質は検出されなかったという。

 同センターは「テロの疑いはないが、万全の対応態勢を維持している」として、身に覚えがない不審な国際郵便物が届いた場合は関係機関に通報するよう呼びかけた。

 政府はインターネット通販サイトの出品者が注文を受けていない物品を無作為に発送し、受取人に成り済まして高評価レビューを付ける「ブラッシング詐欺」の可能性に重きを置いている。