米外為市場サマリー:米金利上昇を受け一時140円30銭台に上伸

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 13日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=140円22銭前後と前日に比べ60銭強のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=151円34銭前後と同1円10銭強のユーロ高・円安だった。
 
 この日に米労働省が発表した5月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比4.0%と4月の4.9%から鈍化し、食品とエネルギーを除くコア指数も同5.3%と前月の5.5%から伸びが鈍った。これを受けて米連邦準備理事会(FRB)が13~14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送るとの観測が改めて強まり、ドル円相場は一時139円01銭まで軟化した。ただ、コア指数の鈍化ペースが想定ほど進まなかったことから次第にインフレの高止まりが意識され、FRBが7月には利上げを再開するとの見方が広がるとともにドル買い・円売りが流入。米長期金利が上昇したこともドルの支援材料となり、140円31銭まで上伸する場面があった。一方、15日に開かれる欧州中央銀行(ECB)理事会での追加利上げが見込まれるなか、ユーロ買いが優勢だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0793ドル前後と前日に比べて0.0030ドル強のユーロ高・ドル安だった。



出所:MINKABU PRESS