大阪6月限
日経225先物 32240 +690 (+2.18%)
TOPIX先物 2223.0 +39.5 (+1.80%)

 日経225先物(6月限)は前日比690円高の3万2240円で取引を終了。寄り付きは3万1960円と、シカゴ日経平均先物(3万1965円)にサヤ寄せする格好で買い先行で始まった。現物の寄り付き直後に利益確定により3万1810円まで上げ幅を縮める場面も見られたが、押し目買い意欲は強く、前場終盤にかけて節目の3万2000円を突破するとショートカバーが強まり、ランチタイム以降は3万2040円~3万2160円で推移。後場の終盤にかけてレンジを上放れると、一時3万2290円まで買われ、3万2240円で取引を終えた。

 朝方は東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が利食い先行で始まったことで、日経225先物は上げ幅を縮める場面も見られた。ただし、東京エレクトロン、アドバンテストは売り一巡後に切り返しており、アドバンテストが上場来高値を更新するなど、日経平均型のインデックス買いが前場中盤辺りから流入したようだ。

 ランチタイムで3万2000円を固めて、後場の取引開始時には3万2160円まで買われ、その後は3万2100円処で底堅い値動きを継続。これといった押し目がないなかで、引け間際にショートカバーが強まった格好だ。本日はボリンジャーバンドの+2σまで上昇したが、バンドは3万2440円辺りまで上昇しており、ナイトセッションでは+2σ水準で推移している。

 過熱は警戒されるものの、+2σに沿った上昇でピーク感は出にくい状況であり、押し目待ち狙いの買い方もエントリータイミングを切り上げざるを得ないだろう。目先的に3万2000円辺りまでの調整が入ったとしても、押し目買いスタンスでの対応となりそうである。短期的なショートは入りやすいが、一気に+3σまで切り上がるといったトレンドを形成するまでは、ロングでの対応を想定。なお、+3σは3万3470円辺りまで切り上がってきた。

 NT倍率は先物中心限月で14.50倍に上昇した。朝方はNTロングの巻き戻しが入り、一時14.38倍まで低下した。同水準に位置するボリンジャーバンドの+1σまでの調整を経て、前場中盤辺りからNTロングが優勢となった。昨年8月半ばに付けた14.58倍が意識されるなか、これをクリアしてくると、21年2月に付けた15.68倍がターゲットになりそうだ。まずは昨年8月半ばの14.58倍を狙ったNTロングに向かわせよう。

 手口面では、日経225先物はゴールドマンが9300枚、BofAが2630枚、ソジェンが2090枚、バークレイズが2070枚、JPモルガンが1120枚程度の売り越しに対して、HSBCが5000枚、大和が3500枚、みずほが2850枚、BNPパリバが2000枚、三菱UFJが1350枚程度の買い越しだった。いずれも9月限への限月交代に伴うロールオーバーが中心となる。

 TOPIX先物はモルガンSが1万3050枚、JPモルガンが4300枚、BofAが2540枚、HSBCが2410枚、シティが2260枚程度の売り越しに対して、BNPパリバが6330枚、三菱UFJが3480枚、野村が3000枚、ABNアムロが2960枚、バークレイズが2340枚の買い越しだった。TOPIX先物の野村の買いは、ダブルインバースなどのヘッジ対応に伴う調整買いと推測されるが、そのほかについては、ロールオーバーが中心となる。

株探ニュース