静岡県沼津市の海岸で焼かれた生後間もない女の子の遺体が発見された死体遺棄事件で警察は6月2日までに、20代の男女2人を死体損壊と死体遺棄の疑いで逮捕しました。

【写真を見る】「海岸でたき火をしている男女が…」生後間もない女児遺体を焼き 放置した疑いで24歳と20歳の無職男女を逮捕 現場状況と供述一致か=静岡県警

生後間もない女の子の遺体が見つかった現場=5月27日撮影、静岡県沼津市

逮捕されたのは、静岡県函南町生まれで住所不定の無職の女(24)と住所不定、無職の男(20)です。2人は5月27日、沼津市内の海岸で生後間もない女の子の遺体を焼損させたうえ、その場に放置した疑いがもたれています。

この事件は5月27日朝、沼津市本千本の千本浜海岸で乳児の遺体が見つかったものです。遺体は生後数日とみられる女の子で、捜査関係者によりますと顔や体が数時間焼かれ、一部が炭化していたということです。警察は司法解剖を行いましたが、死因は特定できませんでした。

警察は「現場付近でたき火をしている男女がいた」という目撃情報を元に、聞き込みや防犯カメラの解析を進めた結果、1日、沼津市内の宿泊施設にいた2人を発見したということです。

捜査関係者によりますと、2人を海岸に連れていき、現場の状況と2人の供述が一致したことから逮捕に踏み切ったということです。

警察は、2人が死亡した女の子の両親である可能性を視野に、犯行の動機やいきさつについて追及する方針です。