特殊黒鉛メーカーの江西寧新新材料(839719/北京)が5月26日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格14.68元に対し、初値は14.99%高い16.88元だった。終値は同16.96%高の17.17元だった。(イメージ写真提供:123RF)

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 特殊黒鉛メーカーの江西寧新新材料(839719/北京)が5月26日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格14.68元に対し、初値は14.99%高い16.88元だった。終値は同16.96%高の17.17元だった。
 
 同社は2007年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。特殊黒鉛およびその製品の研究開発、生産、販売を主業務としている。業界内では数少ない、粉砕、混練、含浸、黒鉛化、機械加工のプロセスを全て網羅した企業の一つ。リチウムイオン電池、太陽光発電、人工ダイヤモンド、冶金、化学工業、機械、電子などさまざまな分野で製品が利用されている。22年における特殊石墨販売量は1万2800トンで中国国内市場全体の11%以上を占めており、20〜22年の3年連続で国内販売量3位、江西省1位だ。
 
 22年12月期の売上高は5億5628万元(前期比46.98%増)、純利益は9807万元(同23.82%増) 。23年1〜3月期の売上高は1億8202万元(前年同期比2.01倍)、純利益は2407万元(同2.15倍)。
 
 新規上場に伴い調達予定の4億元(約79億円)は、70%の2億8000万元を子会社・江西寧碰鴻新材料有限公司の年産2万トン高純度黒鉛生産プロジェクトに、30%の1億2000万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)