TwitterやFacebookなどの大手SNSでは、サービスの提供者は運営元1社に限られています。一方でMastodonでは誰でも「インスタンス」と呼ばれるサーバーを設立可能で、「画像投稿に特化したインスタンス」「音楽関連の情報に特化したインスタンス」など数多くのインスタンスが存在しています。「インスタンス」という概念は既存のMastodonユーザーにはなじみ深いものですが、「どのインスタンスに参加すればいいのか分からない」という問題に悩む新規ユーザーが多いのも事実。そこで、新たにMastodon公式アプリの初回起動画面にMastodon開発チームが運営するインスタンス「mastodon.social」への参加ボタンが設置されました。

A new onboarding experience on Mastodon - Mastodon Blog

https://blog.joinmastodon.org/2023/05/a-new-onboarding-experience-on-mastodon/

実際に新たな初回起動画面を確認するべく、iOS版のMastodon公式アプリをインストールしてみます。まずは以下のリンク先にアクセスします。

Mastodon for iPhone and iPad on the App Store

https://apps.apple.com/app/mastodon-for-iphone/id1571998974

App Store上のMastodon公式アプリ配布ページが表示されたら「入手」をタップ。



Touch IDやFace IDで認証を行い、インストールを続行します。



インストールが完了したら「開く」をタップ。



するとMastodonアプリが起動して初回起動画面が表示されます。初回起動画面には「mastodon.socialに登録」というボタンが用意されているので、タップしてみます。



すると、mastodon.socialのルールが表示されるので、よく読んでから「同意する」をタップ。



続いてプライバシーポリシーへのリンクが表示されるのでよく読んでから「同意する」をタップ。



すると、アカウント作成画面が表示されました。この画面で「表示名」「ユーザー名」「メールアドレス」「パスワード」を設定すれば、mastodon.social上にアカウントを作成できます。



また、Mastodon公式アプリの初回起動画面には、mastodon.social以外のインスタンスを検索できる「ほかのサーバーをさがす」ボタンも用意されています。



「ほかのサーバーをさがす」ボタンをタップすると、以下のように多種多様なインスタンスから参加していインスタンスを探すことができます。



なお、Mastodonのオイゲン・ロチコCEOは「分散化は我々のミッションの最前線であり、MastodonのDNAの主要な部分を占めています」と述べ、公式アプリの変更はあくまで新規ユーザーへの配慮であり、分散化を今後も重視する旨を強調しています。