外為サマリー:133円70銭台に軟化、時間外の米金利低下が重荷

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 21日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=133円78銭前後と前日の午後5時時点に比べて80銭強のドル安・円高となっている。

 前日に発表された4月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数、3月の米中古住宅販売件数が軒並み低調な結果となったことで、米景気の悪化を懸念したドル売り・円買いが優勢だった。朝方には週末に伴うドル需要が意識され134円25銭まで持ち直す場面もあったが、仲値(午前9時55分頃に決まる金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート)を通過するとドル円相場は失速。この日の時間外取引で米長期金利が一段と低下したことが重荷となったほか、週末を控えて持ち高調整や利益確定の動きが出やすいこともあり、午後1時10分ごろには一時133円76銭まで軟化した。その後はドル売りが一服したものの、今晩に発表される米国やユーロ圏の4月の購買担当者景気指数(PMI)速報値を見極めたいとして戻りは鈍かった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0961ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0002ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=146円65銭前後と同85銭程度のユーロ安・円高で推移している。

出所:MINKABU PRESS