日本紙パルプ商事<8032.T>が一時下げに転じた。独立行政法人の国立印刷局が発注する官報を巡る入札で談合を繰り返した疑いがあるとして、公正取引委員会がこの日の午前、紙卸会社4社に独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで立ち入り検査したと伝わった。4社に含まれた紙パル商に対しては、今後の事業展開への影響などを警戒した売りが出たようだ。

 検査を受けたのは同社のほか、福井紙業(東京都千代田区)、KPPグループホールディングス<9274.T>傘下の国際紙パルプ商事、日本製紙<3863.T>グループの日本紙通商と報じられている。

 紙パル商はこの日、「今回、立ち入り検査を受けたことを厳粛に受け止め、公正取引委員会の調査に全面的に協力する」とのコメントを公表した。

(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS