【海外発!Breaking News】パートナーを亡くした雌ガチョウ、死を受け止められず後を追うように天国へ(英)
鳥の中には一度つがいになった相手が死ぬと多大なストレスを抱えたり、一生涯をシングルのまま過ごす個体も多いというが、このほどイギリスから雄を亡くした雌ガチョウの悲しいニュースが舞い込んできた。2羽の深い絆を『Grimsby Live』などが伝えている。
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英リンカンシャー州の野生動物保護団体「クリーソープス・ワイルドライフ・レスキュー(Cleethorpes Wildlife Rescue、以下CWR)」に13日朝、「ガチョウ数羽が凍ったクリーソープス・ボーティング・レイクで動けなくなっているようだ」という通報が数本寄せられた。一帯には前日、強い寒波が襲来、湖には氷が張っていた。
最初の通報から30分後、現場には2人のボランティアが駆けつけ、氷の上にガチョウのつがいを確認した。2人はまず、体下半分が凍った状態で動けなくなっている雌の“グレーテル(Gretel)”を保護、次に水深が深い場所にいた雄“ヘンゼル(Hansel)”の救出にあたったものの時間がかかり、命を救うことはできなかった。
これを受けてCWRはその夜、SNSで「ヘンゼルの死」という悲しいニュースを報告、車で施設に運ばれる2羽の様子についてこう記した。
「車の中のグレーテルは、ヘンゼルが息をしていないにもかかわらず決してそばを離れようとはしませんでした。それは人間が最後の別れを告げるのと全く変わらぬ光景で、私たちは胸が締め付けられる思いでした。」
そしてグレーテルの救出から2日後、CWRはSNSを更新し、グレーテルが危機的な状態を脱し食事を摂っていること、救出する際に傷つけた足を少し引きずってはいるものの、立ったり歩いたりすることが可能になったことを知らせると、このように続けた。
「グレーテルは、今でもヘンゼルを亡くした悲しみから立ち直れてはいないようです。でも我々はグレーテルの気をそらすため、できる限り温かく見守っているのです。」
ところが救出から6日後の19日、事態が急変した。CWRはグレーテルがスタッフに見守られながら静かに息を引き取ったことを報告し、次のように綴った。
「我々が最善を尽くしたにもかかわらず、グレーテルはパートナーの死を受け止めることができないまま、日を重ねる毎に元気をなくしていきました。」
「強い絆で結ばれていた2羽ですから、グレーテルがこうなってしまう可能性があることは分かっていました。でも私たちは希望を捨てることはしませんでした。」
さらに2羽が氷に閉じ込められた前日の午後5時に捉えたという写真を公開すると、「これが仲睦まじかった2羽が一緒にいる最後の写真になってしまいました…」と言葉を添え、天国へと旅立ったグレーテルにこんな言葉を残していた。
「安らかに眠って! 空高く舞い上がり、ヘンゼルと再び一緒になって!」
なおこのニュースには「グレーテルはきっとヘンゼルと天国で会えたと思う」「なんて悲しいのだろう。これからあの湖に行くたびに、2羽の悲劇を思うだろう」「ヘンゼルなしの人生がいかに悲しいものだったか…グレーテルは耐えられなかったのでしょうね」「グレーテルは最期、スタッフに見守られ、苦しむことなく逝ったと思う。ありがとう」「安らかに!」「ヘンゼルとグレーテルはみんなに愛されたつがいで、私にとっても特別だったの。残念でならないわ」「これぞ究極の愛というものなのだろうね」といった感想が寄せられている。
ちなみに中国では、脳卒中で倒れた飼い主の男性を救った犬が男性と一度も面会できないまま、12日後に死亡した。犬は飼い主と離れたことで食事や水も喉を通らなくなったという。
画像は『Cleethorpes Wildlife Rescue 2022年12月20日付Instagram「We know many of you join us」、2022年12月15日付Instagram「Good morning all!」、2022年12月20日付Instagram「It’s with extremely heavy hearts」』『Cleethorpes Wildlife Rescue 2022年12月14日付Facebook「A little update on Gretel」、2022年12月20日付Facebook「Update 12/12/22」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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英リンカンシャー州の野生動物保護団体「クリーソープス・ワイルドライフ・レスキュー(Cleethorpes Wildlife Rescue、以下CWR)」に13日朝、「ガチョウ数羽が凍ったクリーソープス・ボーティング・レイクで動けなくなっているようだ」という通報が数本寄せられた。一帯には前日、強い寒波が襲来、湖には氷が張っていた。
これを受けてCWRはその夜、SNSで「ヘンゼルの死」という悲しいニュースを報告、車で施設に運ばれる2羽の様子についてこう記した。
「車の中のグレーテルは、ヘンゼルが息をしていないにもかかわらず決してそばを離れようとはしませんでした。それは人間が最後の別れを告げるのと全く変わらぬ光景で、私たちは胸が締め付けられる思いでした。」
そしてグレーテルの救出から2日後、CWRはSNSを更新し、グレーテルが危機的な状態を脱し食事を摂っていること、救出する際に傷つけた足を少し引きずってはいるものの、立ったり歩いたりすることが可能になったことを知らせると、このように続けた。
「グレーテルは、今でもヘンゼルを亡くした悲しみから立ち直れてはいないようです。でも我々はグレーテルの気をそらすため、できる限り温かく見守っているのです。」
ところが救出から6日後の19日、事態が急変した。CWRはグレーテルがスタッフに見守られながら静かに息を引き取ったことを報告し、次のように綴った。
「我々が最善を尽くしたにもかかわらず、グレーテルはパートナーの死を受け止めることができないまま、日を重ねる毎に元気をなくしていきました。」
「強い絆で結ばれていた2羽ですから、グレーテルがこうなってしまう可能性があることは分かっていました。でも私たちは希望を捨てることはしませんでした。」
さらに2羽が氷に閉じ込められた前日の午後5時に捉えたという写真を公開すると、「これが仲睦まじかった2羽が一緒にいる最後の写真になってしまいました…」と言葉を添え、天国へと旅立ったグレーテルにこんな言葉を残していた。
「安らかに眠って! 空高く舞い上がり、ヘンゼルと再び一緒になって!」
なおこのニュースには「グレーテルはきっとヘンゼルと天国で会えたと思う」「なんて悲しいのだろう。これからあの湖に行くたびに、2羽の悲劇を思うだろう」「ヘンゼルなしの人生がいかに悲しいものだったか…グレーテルは耐えられなかったのでしょうね」「グレーテルは最期、スタッフに見守られ、苦しむことなく逝ったと思う。ありがとう」「安らかに!」「ヘンゼルとグレーテルはみんなに愛されたつがいで、私にとっても特別だったの。残念でならないわ」「これぞ究極の愛というものなのだろうね」といった感想が寄せられている。
ちなみに中国では、脳卒中で倒れた飼い主の男性を救った犬が男性と一度も面会できないまま、12日後に死亡した。犬は飼い主と離れたことで食事や水も喉を通らなくなったという。
画像は『Cleethorpes Wildlife Rescue 2022年12月20日付Instagram「We know many of you join us」、2022年12月15日付Instagram「Good morning all!」、2022年12月20日付Instagram「It’s with extremely heavy hearts」』『Cleethorpes Wildlife Rescue 2022年12月14日付Facebook「A little update on Gretel」、2022年12月20日付Facebook「Update 12/12/22」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)