台風のたまご発生 24時間以内に台風22号発生へ ハロウィン頃から日本に影響か
きょう10月26日(水)午前9時、フィリピンの東で熱帯低気圧(台風のたまご)が発生。今後、24時間以内に台風に発達する予想です。31日のハロウィン頃から沖縄に影響のおそれ。今後の動向に注意。
きょう10月26日(水)午前9時、フィリピンの東で熱帯低気圧(台風のたまご)が発生しました。中心気圧1004hPa、時速15キロで北よりに進んでいます。
この熱帯低気圧(台風のたまご)は、今後、北よりに進み、月末31日のハロウィン頃から沖縄の南に進む見込みです。
ハロウィン頃から沖縄の南へ その後は北東に転向か
こちらの「熱帯低気圧進路予測」は、世界の気象機関の計算をもとにした進路予想です。
複数の進路があるのは、計算式に少しずつ異なる初期値を投入して複数の計算を行っているからです。この手法を使うことで、取り得るバラツキの範囲や傾向を見ることができます。
今後、熱帯低気圧(台風のたまご)は次第に北上し、月末ハロウィン頃から沖縄に近づく予想。その後の進路予測は、まだバラツキが大きいですが、東よりに向きを変え、九州や四国のすぐ南を通過、伊豆諸島や小笠原諸島に近づく経路を予想するものもあります。
今後も動向に注意が必要です。
高い海面水温
海面水温をみると、フィリピン付近はまだ30℃くらい、沖縄付近も27℃くらいあります。台風は、一般的に海面水温27℃以上で発達するといわれているため、10月も下旬ですが、沖縄付近までは十分発達する可能性があります。
また、台風となった場合、温帯低気圧に変わる過程で急発達する事も考えられるため、今後の動向に注意が必要です。
10月は強い勢力で上陸する事が多い
2000年以降(2000年〜2021年)、台風の上陸数は66個。内35個が強い勢力(最大風速33メートル以上)で上陸していて、10月は全て強い勢力となっています。
過去 10月に上陸した台風
2019年10月は、台風19号が伊豆半島に上陸後、関東を通過。1都12県に大雨特別警報が発表され、甚大な被害をもたらしたのは記憶に新しいです。過去には、世界で一番中心気圧が下がった記録を持つ台風が10月に発生しています。1979年台風20号は、10月6日にトラック島近海で発生、沖ノ鳥島近海で中心気圧870hPaを記録(ハリケーンやサイクロンを含めて史上最低気圧)、10月19日10時前に和歌山県白浜町付近に上陸(過去6番目に遅い上陸)後、本州を猛スピードで駆け抜け暴風など被害をもたらしました。
台風シーズンは9月というイメージがありますが、10月も油断禁物。また、11月に上陸した台風もあります。上陸がもっとも遅い記録は、1990年11月30日(和歌山県白浜町の南)です。