サッカーのゴールキーパーの役割とルール、基本のウェアを紹介
サッカーで各チーム1名ずつ配置されるゴールキーパーは、ゴールを守るためのポジションですが、ほかにもさまざまな役割を担っています。
この記事では、サッカーを始めるにあたって知っておきたいゴールキーパーの役割を中心に、反則ルールや基本のウェアについて紹介します。
サッカーのゴールキーパーの役割について
プレイヤー11名のなかで1名のみ配置されるゴールキーパーは、ペナルティーエリア※1内であればスローイン※2以外でも、手でボールを扱うことができる唯一のプレイヤーです。
まずは、ゴールキーパーに求められる役割や素質について解説します。
ゴールキーパーの役割
ゴールキーパーは、相手チームのプレイヤーが放つシュートを受け止めたり弾いたりして、自チームのゴールを守ることが主な使命です。
相手チームのプレイヤーが放ったシュートをキャッチした後や、ゴールキック※3のタイミングなどでは攻撃の起点となります。
ほかにも、自チームが攻撃しているときは最後方にいることになるので、後ろから全体を見渡して相手チームの動きをしっかりと把握しながら、自チームのプレイヤーに指示を出す「司令塔」としての役割も担います。
このように、ゴールキーパーは幅広い対応能力が求められるポジションなのです。
ゴールキーパーに求められる素質
幅7.32m、高さ2.44mもの大きさのゴールを相手チームから守らなければならないゴールキーパーは、高身長で体格が良いだけではなく、飛び込んでくるボールに対して瞬時に反応するための反射神経も求められます。
また、先ほど紹介したようにゴールキーパーは司令塔としての役割も担うため、自チームだけではなく相手チームの動きを把握する観察力、状況に応じて適切な指示を出すための集中力や判断力も必要です。
そして大きな声でチームメンバーに指示を出し、ときにはフォローの声をかけるなど、リーダーシップが備わっていることも、ゴールキーパーに求められる大事な素質の一つと言えるでしょう。
※1 ペナルティーエリア:両チームのゴールの周囲に書かれている16.5m×40.32mの長方形のエリア。
※2 スローイン:ボール全体がコートの外に出た際に、最後にボールに触れたチームの相手チームが両手でボールをコート内に投げ入れ試合を再開させるプレー。
※3 ゴールキック:攻撃側のプレイヤーに触れたボールの全体が、コートにおける短辺のラインを超えて外に出て、かつ得点とならなかった際に、ゴールの前の四角のエリア内からキックで試合を再開させるプレー。
サッカーのゴールキーパーが知っておきたい反則ルール
ゴールキーパーには、ほかのフィールドプレイヤーと異なる反則ルールがいくつかあります。
手の扱い方によっては反則を取られてしまうこともあるため、しっかりとルールを覚えておきましょう。
味方からのバックパスに手や腕で触れる
第一章で紹介したように、ゴールキーパーはペナルティーエリア内でのみ手でボールを扱えますが、味方が意図的にゴールキーパーにボールを返すバックパスは、ペナルティーエリア内であっても手で受けることはできません。
また、しっかりと受け取ったわけではなくても、手や腕でボールに触れると反則になります。
ただし、味方からのミスキックに手で触れてしまった場合は反則にはならず、ミスキックか否かの判断は、主審が行います。
味方からのスローインに手や腕で受ける
バックパスと同様に、ゴールキーパーが味方からのスローインを手や腕で受けてしまうと反則となります。
過去はスローインボールに手で触れても反則とはなりませんでしたが、1997年にルール改正が行われ、反則として規定されることになりました。
手や腕で直接ゴールする
現実的にはなかなかないシチュエーションですが、ゴールキーパーが手や腕を使って直接ゴールすることも反則となります。
ペナルティエリア外で手や腕でボールを扱う
ゴールキーパーが手でボールを扱うことを許可されているのは、ペナルティエリア内だけです。
ペナルティエリア外では、ほかのフィールドプレイヤーと同様に、手や腕でボールに触れることは反則となります。
ペナルティーエリア内であっても、手や腕で6秒以上コントロールするのはNGです。
ボールを投げた後、ほかのプレイヤーが蹴る前にボールに触る
ゴールキーパーは一度ボールを投げた後、そのボールをほかのプレイヤーが蹴る前に再び触ることはできません。これは、足で触れた場合も反則となります。
サッカーのゴールキーパーがそろえるべき基本のウェア・アイテム
ゴールキーパーの役割や知っておきたいルールが分かったところで、続いてはそろえるべき基本のウェア・アイテムを見ていきましょう。
ゴールキーパーが着用するアイテムは、ほかのポジションとは少々異なる部分があります。
まずは基本を押さえたうえで、自分に合ったものをそろえていくのがおすすめです。
練習着
ゴールキーパーは、相手の得点を阻止するために手や腕から飛び込むプレーが多いことから、長袖のウェアを着用するのが基本です。
ほかのプレイヤーと同様、汗をかいても快適にプレーできるよう通気性や吸汗速乾性に優れたものを選ぶのが望ましいでしょう。
ユニフォーム
ゴールキーパーは、審判が見分けやすいように、公式試合ではフィールドプレイヤーと違う色のユニフォームを着用することが規定されています。
また、自チームだけではなく、相手チームのプレイヤーや審判と同じ色のユニフォームを着ることも避けなければいけません。
グローブ
ゴールキーパーは、手や指を保護するために、グローブの着用が認められています。
グローブは試合はもちろん、練習にも欠かせないアイテムなので、練習用・試合用それぞれそろえておくと良いでしょう。
練習用のグローブとしては耐久性に優れた硬めのタイプ、試合用のグローブとしてはグリップ力に優れた柔らかめのタイプが適しています。
ゴールキーパーのウェア・小物がそろうおすすめのサッカーブランド
ゴールキーパー向けのウェアや小物は、1つのブランドでそろえて全身に統一感を持たせてみてはいかがでしょうか。
ここからは、サッカー用のアイテムを展開するおすすめのブランドを紹介します。
umbro(アンブロ)
アンブロはイングランド発祥で、世界中の強豪チームのユニフォームも手掛けるほど知名度の高いサッカーブランドです。
練習着やユニフォームといった機能性の高いウェアはもちろん、グローブや肘当てなど、ゴールキーパーの練習に欠かせないアイテムの品ぞろえも充実しています。
例えば、「GKグローブ」は、手の甲部分にブランドロゴがあしらわれたスタイリッシュなデザインのゴールキーパー用グローブです。
3サイズ展開なので、自分の手に合うものを選ぶことができるでしょう。
ほかにも、ゴールキーパーにうれしいパッド付きのパンツや、強度が高いシャツもチェックしてみてください。
サッカーの重要なポジション!ゴールキーパーの役割・ルールを理解しよう
ゴールキーパーは、自チームのゴールを守り抜くという大切な役割を担うだけでなく、司令塔や攻撃の起点としても活躍する重要なポジションです。
ゴールキーパーを担う機会があるという人は、役割と反則ルールを正しく理解したうえで、ゴールキーパーに適したウェアや小物をそろえてプレーに挑んでみましょう。
今回紹介した人気ブランドには、ゴールキーパーがそろえたい基本のウェアや小物がそろっているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、サッカー観戦する人も、役割やルールを知ったうえでゴールキーパーの動きを見て、より試合を楽しみましょう。