テープカット直後に橋が崩壊(画像は『The Daily star 2022年9月7日付「Awkward moment bridge collapses while being opened by government officials」(Image: CEN)』のスクリーンショット)

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このほどコンゴ民主共和国で、完成したばかりの歩行者用の橋が開通式の場で崩壊するハプニングが起きてしまった。『The Daily star』『Tasnim News Agency』などが伝えている。

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アフリカ大陸の中央に位置するコンゴ民主共和国で現地時間5日、歩行者用の橋の開通式が行われたがその時の動画が多くの失笑を買っている。橋は首都キンシャサを流れる小川に掛けられ、開通式典には政府関係者らが参加し大勢の人が集まった。

そしてテープカットのために何人かの代表者が幅2メートルほどの橋に上がり、その中の女性が手すりにかけられた赤いリボンをハサミでカットした。するとその直後に橋が中央で真っ二つに折れて崩壊し、橋の上の人たちはよろめいてその場にしゃがみこんでしまった。

すぐに周りの人たちが駆け寄って橋の上にいる人たちを降ろして無事に救出した。この橋は、雨季になると小川が氾濫して度々水没していた以前の古い橋の代わりに新しく建設されたものだった。ところが完成したばかりの橋は無残にも崩壊し、式典は散々な結果となってしまった。

橋が崩壊する瞬間を撮影した動画はSNSで拡散され、多くの人が目にすることとなった。幸いにも死傷者はいなかったようだが、なぜか橋が崩壊した直後に群衆からは歓声が上がっている。そして動画の視聴者からはこのような声があがった。

「大量の略奪、不正行為、横領、弾圧の本場であるアフリカへようこそ!」
「テープカットの直後って…、まるでリボンがこの橋を支えてたみたいだね。」
「この橋の建設費が100万ドル(約1億4000万円)以上で税金から賄っていたとしても驚かないね。」
「一般人だけでなく政府関係者も一緒だったことを嬉しく思うよ。だって彼らは自分たちが蒔いた毒を味わったんだからね。」

コメントの多くがアフリカ全域で起きている建設費用の水増しや癒着などの不正を疑うような意見ばかりだった。ちなみに昨今のアフリカ諸国では「腐敗の防止に関する国際連合条約」などに基づく対応が進められているという。

画像は『The Daily star 2022年9月7日付「Awkward moment bridge collapses while being opened by government officials」(Image: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)