都内住みを希望する、子連れの20〜30代ファミリー世帯から人気の街
小田急沿線きってのグルメタウンと呼ばれる街、経堂。
このエリアの魅力は、「世田谷」ブランドながらもどこかリラックスした雰囲気だ。
居心地の良さとアットホームさが漂い、比較的若い子連れの家族も多く移り住む。
芸能人もさりげなく街に溶け込む、人気エリアの魅力を徹底解剖！
今月のエリア【経堂】
芸能人も多数在住する“住みやすい街”
新宿〜小田原間という長距離を結ぶ小田急線のなかでも、“住みやすい街”として人気を集める経堂。
自由な校風で人気の「和光学園」も近く、そこに子供を通わせる芸能人も多数在住している。
そもそも、経堂は成城にある東宝スタジオやTMCスタジオとも近く、芸能と縁が深い土地。そこに通っていた大御所クラスの芸能人が、当時畑しかなかった経堂近辺に豪邸を建てたそうだ。
新宿、渋谷まで電車で20分以内と、利便性の高さも魅力。経堂の立地は、広い世田谷区のほぼ中央に位置している
沿線屈指のグルメタウンに若いファミリーが住まう
とはいえ、街全体がセレブな空気かというと、そうでないのが経堂らしさ。街には子連れの20〜30代家族が多く、アットホームな空気感が漂っている。
そんな経堂は、沿線屈指のグルメタウンと言っても過言ではない。近隣の成城学園や千歳船橋の住民もいいものを食べたい時は、経堂を訪れるという。
“経堂のメインストリート”としてにぎわう農大通り商店街には、かつて一大ブームを巻き起こした『パクチーハウス』（現在閉店）といった“キャラ立ち店”の存在もあり、その後、個性的な良店が続々とオープンする起爆剤となった。
商店街を歩けば、四川料理好きにはよく知られる『四川料理 蜀彩』や、焼肉界のレジェンド店で修業を積んだ店主が営む『炭火焼肉 ふちおか』など、地元以外からも多くの人が訪れる人気店が多数。
『四川料理 蜀彩』。
2011年のオープン以来人気を集めている、農大通り商店街の名物店。四川料理の名店『龍の子』出身の店主が営む一軒だ。
「口水鶏（よだれ鶏）」や、「麻婆豆腐」、「担々麺」など、本場の香辛料を使った料理が好評。
『炭火焼肉 ふちおか』。
肉のカットに定評がある焼肉店。肉汁滴るサーロインは必食。
地元住民が本気で推す実力店を、続々とご紹介！
個性派グルメがどんどん台頭！
また、福岡のソウルフードを再現した『鉄板焼肉 大当り』の存在も大きく、駅前の美容室『CUT HOUSE KYODO』の盛田 峻さんによれば「“大当り”は、週末には行列ができるほどの人気。お客さんとの話題にもよく上がります」とのこと。
「経堂で成功すれば、どこでも流行る」と言われるだけあって飲食店の新陳代謝は激しいが、その分、生き残っている店は強い。
“町イタリアン”の『リコピン』は、パスタの種類も豊富
ナチュラルワインとイタリアンの『リコピン』のように、地元っ子に長く愛されるお店も多い。
1階に『Odakyu OX』が入る『経堂コルティ』
一方、駅に隣接する『経堂コルティ』が立つ北側に広がるすずらん商店街は、昔ながらの金物店やサイクリングショップなど生活に根ざした店が多い。
渋い酒場にいる客層も、農大通り商店街に比べるとやや大人。
最近はスパイス好きを虜にしている『スリマンガラム』や、松陰神社の商店街から移転した『LA GODAILLE』など“新興勢力”が加わり、新たなグルーヴ感が生まれている。
2021年4月には近くに『オオゼキ』もオープンし、スーパーの競争もますます激化。
『no.506』。
外苑前に一号店を構えるワインショップ『no.501』の系列店。
ボトル販売だけではなく、店奥にはお洒落にアレンジしたアジアン料理とワインを楽しめるレストランスペースもある。
◆
このように、街の規模はコンパクトだが、新旧の実力店がズラリ。しかもジャンルが多岐に渡る。
小田急線屈指のグルメタウン・経堂を歩けば、必ず美味しい発見ができるはずだ！
▶このほか：食通が惚れた、住宅街にある人気店3選！喧騒から離れてゆったりしたい日はここ！
