JALのチャイルドミール 画像:いまがわさん(@i_magawa)提供

写真拡大

飛行機の形のニンジンが浮かぶハヤシライス、キリンの顔をした卵焼き、犬をかたどったチョコ――日本航空(JAL・東京都品川区)が提供する子供向け機内食「チャイルドミール」が、豪華なキャラクター弁当(キャラ弁)だと、SNS上で大きな注目を集めている。

「JALの子供用機内食が神すぎて、親が食べたいやつだった」

幼い子供を連れたツイッターユーザーのいまがわさん(@i_magawa)は、JALのフライトで提供されたチャイルドミールに驚き、こうツイートした。

「JALの子供用機内食が神すぎて、親が食べたいやつだった」

写真には、動物をかたどった可愛らしいキャラ弁が写っている。メインディッシュはキリンの卵焼きが載せられたハヤシライス。具はブロッコリーと飛行機の形をしたニンジンが添えられており彩り鮮やかだ。デザートは、犬の顔にデコレーションされたチョコが載ったプリン。さらにはフルーツ、個包装の菓子やスティックケーキも添えられていた。

いまがわさんはJ-CASTニュースの取材に対し、2022年1月の日本発ドイツ行きのフライトで提供された機内食だとしてこう述べる。

「メインディッシュのキリンさんの手のこみように驚きました。奥側にある犬のチョコがついたプリンも、すごくそそる見た目で、息子から一口もらいました。笑」

ドイツ発のフライトの機内食は少し残してしまった息子さんも、このキャラ弁はぺろりと平らげることができたそうだ。

思わず涙がこぼれた温かい歓迎

いまがわさんが驚いたJALのサービスは、機内食だけではない。キャビンアテンダントらの対応も印象に残ったと説明する。

ドイツ在住のいまがわさんは帰国に際して、海外在住者に対する「日本に帰ってくるな」といった意見を目にしたことや、空港検疫やホテルでの隔離を経て、殺伐とした心持ちでいたという。しかしJALのキャビンアテンダントは温かく迎え入れた。

「JALの便に乗り込むとCAのみなさんが『おかえりなさい!』と声をかけてくださったのが印象的でした。CAさんは、不特定多数と飛行機という密室下にあってコロナにかかりやすい立場だと思うのですが、それでも笑顔でご対応いただけたことがうれしかったです」

いまがわさんはこの歓迎に少し泣いたとツイッターで明かしている。飛行機の中では、キャビンアテンダントたちが寝付けなかった息子さんに声をかけてくれたという。いまがわさんは「おもちゃやお菓子を持ってきてくださったりと、すごく丁度いい温度感でご対応いただけました」とし、JALのスタッフたちに感謝した。

いまがわさんのJALに感謝する投稿は2月1日現在までの間に、1万1000件以上のリツイートや10万件超の「いいね」を集め、「JALの子ども用機内食可愛いね!」「ぜったい子供よろこぶ」「いいなぁ〜私も食べたい」などと反響を呼んでいる。

こうした反響をJALはどう受け止めているのか。取材に対し、JALの広報部はこう述べた。

「多くのお褒めのお言葉を頂戴し、誠にありがとうございます。国際線のフライトでは長時間お座席でお過ごしいただきますので、お食事の時間もお子さまに楽しくお過ごしいただきたい、また親御さまにもほっと一息ついていただく時間となればと思いご用意させていただいております。 ご旅行の始まり、またお帰りの際に、機内でワクワクしていただき、また飛行機に乗りたいと思っていただけましたら、大変嬉しく思います」

キャラ弁の種類は豊富!

JALの広報部によれば、子供にも機内食を楽しんでもらいたいと考え、子供の食べやすい食材やメニューを盛り込んだメニューを提供しているという。動物などをかたどった「キャラ弁」のチャイルドミールは、2014年4月から日本発の国際線で提供を開始した。

「それまでのチャイルドミールもお子さま向けではありましたが、よりお子さまに喜んでいただけるチャイルドミールを提供したいと考え、子育て世代のママを中心にメニューを開発し、提供することとなりました」

チャイルドミールは、大人も頼むことができるという。メニューは一定期間で変更されるが、今回話題となったキリンのハヤシライスの他にも、ひよこのカレーライス、くまのコックさんカレーライスなども用意されている。

このほかJALでは、乳児向けの離乳食、アレルギーや宗教などに配慮した機内食も提供している。いずれもフライトを予約後、電話やメール、公式サイトのフォームから申し込むことができる。

JALは機内食の提供について次のように述べた。

「現在のコロナ禍において、飛行機をご利用されること、また海外に行かれることが少なくなっておりますが、ご利用いただく際には安全・安心を第一に、またこのような時だからこそ、機内でごゆっくりとおくつろぎいただき、弊社の機内食をお楽しみいただけたらと思っております。 また、CO2排出量の低減や食品ロス削減につながるSDGsをテーマとした機内食や、食事・知識・運動の3つの側面で、旅のトータルヘルスサポートをテーマにした機内食等、時代に合ったお食事も開発しご用意しておりますので、是非様々な機内食をお楽しみいただけると幸いです」

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)