大好きな中華屋の味。料理家 渡辺康啓さんの「10分カレー」【今日のおうちカレー #7月11日】

大好きなお店のカレーを再現。10分カレー

渡辺康啓/料理家
くいしんぼうの父とパティシエの母の間に生まれる。2007年料理家として独立し、現在は福岡を拠点にテレビ、雑誌などのメディア出演のほか、全国へ出向いて、その地方特有の食材を使って新たな表情を提案する料理会を開催している。著書に著作に「5分/15分/30分の料理 シンプルで美しい68の皿」「春夏秋冬 毎日のごちそう」(ともにマガジンハウス)、「果物料理」(平凡社)など。

こんにちは。料理家の渡辺康啓です。

私が紹介するのは、大好きな中華料理屋で食べたカレーの味を再現した、中華風ポークカレーです。そのお店では注文が入ってからカレーを作っていて、10分ほどでできあがるのに、本当に忘れられないおいしさで……。

どうやったらこれが作れるのだろうかと、想像を膨らませながら考えました。鶏ガラをベースに、どのご家庭にもある材料でさっと作れるので、ぜひ真似してみてください。

〈10分カレー〉
調理時間:10分

材料(2人分)

・豚ロース肉(薄切り)……140g
・玉ねぎ……1/2個
・にんにく(すりおろし)……小さじ1/2杯
・しょうが(すりおろし)……小さじ1杯
・鶏ガラスープ……300cc
・カレー粉……小さじ1杯
・片栗粉……大さじ1杯(同量の水で溶いておく)
・酒……小さじ1杯
・きび砂糖……小さじ1杯
・カイエンペッパー(お好みで)……少々
・塩、こしょう……適量
・米油(もしくはサラダ油)……適量

コツ・ポイント

炒めもの感覚の手軽さ!自分好みにアレンジを

材料の準備をしてしまえば、あとはパパッと作れる気軽なカレーです。煮込む必要がないので、炒めもの感覚で作りましょう。

今回は基本的なポークカレーを紹介しますが、使う具材にもほとんど縛りはないので、魚介類を使ったり野菜を増やしたり、ご自身の好みの味にアレンジして楽しんでもらえると嬉しいです。

作り方

1. 豚肉に下味をつける

豚肉を食べやすい大きさに切り、にんにく、酒、塩、こしょうを揉み込んでおきます。先にお肉に味をつけておくことで、10分調理でもパンチとコクのある仕上がりになりますよ!

2. 豚肉と玉ねぎを炒める

鍋に油を入れて熱し、豚肉を炒めます。表面の色が変わったら玉ねぎを加え、玉ねぎに透明感が出るまで火を通します。

3. カレー粉を馴染ませ、スープを入れる

カレー粉を加えて全体に馴染ませながら軽く炒め、鶏がらスープを注ぎ、しょうがを加えて沸騰させます。

4. 味を調える

きび砂糖を加えて味見をして、さらに塩で味を調えます。お好みでカイエンペッパーを入れて、辛さをプラスしてください。辛いのが好きな方は、気持ちたっぷり目に!

5. とろみをつけて完成

最後に水溶き片栗粉を加えて、とろみをつけたら完成です。ルーを使っていないので、クドくなくあっさりしつつも、ごはんとの絡みはバッチリ!

誰もが懐かしく感じるおいしさ

10分で作れるのはもちろん、冷蔵庫にある食材で、パパっと作れるところが嬉しいポイント。やる気が出ない暑い日に、気合を入れて作る必要もありません。ズボラさんにもおすすめですね。

これぞ日本式カレーライスという感じで、誰もがほっとする懐かしい味の、万人受けするカレーだと思います。ぜひ、ご家族やご友人と一緒に味わってみてください。

レシピ提供・写真/渡辺康啓
企画・編集/macaroni 編集部