「核ボタンを押した」メーガン妃 英国内では同情薄、アンチ増幅

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 米CBSが放送した特別インタビュー番組は、英王室とヘンリー王子&メーガン妃の亀裂を決定的にしたばかりでなく、英国内の「反メーガン妃」を増幅させているようだ。

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 夫妻の長男の肌の色をめぐる人種差別的発言、人種を背景に長男には「王子」の称号も警護もなし、追い詰められて抱いた自殺願望、義姉のキャサリン妃との対立、過熱するパパラッチ報道――メーガン妃の「告白」は衝撃的だった。ヘンリー王子が父親のチャールズ皇太子や兄のウィリアム王子について「王室に捕らわれの身で同情する」と発言したのもショッキングだった。

 夫妻が拠点を置く米国内ではメーガン妃に同情的な声が上がっているが、英国内の反応はだいぶ温度差がある。

 市場調査などを手掛ける英企業「YouGov」が特番を視聴した英国人約4600人にアンケートを実施。それによると、「王室とヘンリー王子夫妻のどちらに同情するか」との問いに、「女王や王室に同情した」との回答が36%を占めた。「夫妻に同情した」との回答は22%にとどまり、「どちらとも言えない」の28%も下回った。「夫妻は王室によって公平と不公平、どちらに扱われたと思うか」との問いには、「公平」「不公平」が同じく32%に達して真っ二つ。一方、「分からない」も36%に上ったという。

 英メディアの報道も批判的だ。英国内で特番が放送された翌日、デイリー・エクスプレスは「悲しすぎる結末」と見出しを打ち、エリザベス女王とチャールズ皇太子、ウィリアム王子の3者が緊急協議したと報じたデイリー・メールは、「ヘンリー王子は核ボタンを押したようなもので、王室内にはそのショックと緊張と悲しみが織り混ざった空気が重くのしかかっている」と伝えた。

 そうした空気の中、メーガン妃をめぐるネガティブ報道も相次いでいる。中でも、人権派として知られるマイケル・アイズナー氏の非難は強烈だ。

 デイリー・メールによると、問題になっているのは、メーガン妃が2018年10月にフィジーを訪れた際に身に着けていたゴージャスなダイヤモンドのイヤリング。半年前のヘンリー王子とのロイヤルウェディングを祝い、サウジアラビアのサルマン皇太子が贈った品なのだが、皇太子はフィジー訪問3週間前に発生したジャーナリストのジャマル・カショギ氏殺害事件を主導した疑惑の渦中にいた。事態を懸念した王室スタッフは「そのイヤリングを着用しないように」と忠告していたにもかかわらず、メーガン妃は意に介さなかったという。アイズナー弁護士は「殺人者によって血にまみれた金で買われ、贈られたイヤリング」と強く非難。人権に敏感なメーガン妃だが、他者のそれには鈍感なのか。