クオモ米NY州知事、元側近がセクハラ告発 1週間で2人

【AFP=時事】米ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事(63)の元側近の女性2人が、クオモ氏からセクハラを受けたと相次いで告発した。本人はいずれも否定している。
告発者の一人は、クオモ氏の保健政策顧問を務めていたシャーロット・ベネット(Charlotte Bennett)氏(25)。ベネット氏は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に、クオモ氏から昨年6月にセクハラを受けたと述べた。
ベネット氏によると、クオモ氏は20代の女性との交際に抵抗がないと語り、恋愛において年齢差が関係あると思うかとベネット氏に尋ねた。
クオモ氏は体に触れようとはしなかったものの、ベネット氏は「知事が私と肉体関係を持ちたかったことは分かった。非常に不快で、恐怖を覚えた」とニューヨーク・タイムズに語っている。
クオモ氏は27日、声明で「ベネット氏に言い寄ったことはなく、不適切な行動を取るつもりもなかった」と釈明した。
クオモ氏に対するセクハラの告発は、ここ1週間で2度目。今月24日、2015〜2018年にクオモ氏の側近を務めたリンゼー・ボイラン(Lindsey Boylan)氏(36)が、在職期間中に同氏からセクハラを受けたとブログで告白した。
ボイラン氏は、クオモ氏から不意にキスされ、負けたら服を脱ぐゲームに誘われ、「腰や腕、脚を触られた」と主張している。
10年にわたってニューヨーク州知事を務めるクオモ氏は昨年、新型コロナウイルス対策において高い評価を受けた。しかし、最近では同州の介護施設の死者数の公表をめぐる対応に批判が集まっていた。
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