西昌衛星発射センターから打ち上がる長征3Bロケット(Credit: CASC)


中国は、現地時間2月4日、長征3Bロケットを使用して、通信技術試験衛星6号を打ち上げました。打ち上げは、中国南部にある西昌衛星発射センターで行われ、衛星は無事に予定の軌道へ投入されて、成功しました。


衛星の発射を担うCASC(中国航天科技集団公司)によると、衛星は「技術試験だけでなく、通信、ラジオ、テレビ、データ転送」に使用されるということです。


この打ち上げに使用された長征3Bロケットは、国際的な衛星打ち上げの需要を満たすために1986年頃から開発が行われました。全長56m、コア機体の直径は3.35m、重量は456tです。LEO(低軌道)に11,200kg、GTO(静止トランスファ軌道)に5,100kgのペイロードを運ぶことができ、長征ロケットシリーズでは、最大級クラスの能力を持ちます。


なお、今回の打ち上げは長征ロケットシリーズ360回目の発射となりました。


 


Image Credit: CASC
Source: CASC, NASASpaceFlight.now
文/出口隼詩