気鋭の経営者が語る「起業をする上で一番大切なもの」とは?
起業するということにどんなイメージを持っているだろうか。
自分のやりたいビジネスができる。一方で成功するためにはとてつもない努力が必要。いろいろなことが頭の中に湧くが、「チャンスがあるなら起業すべき」と言う人がいる。オーラルケア事業を手掛ける株式会社シャリオンの角田哲平氏だ。
自身の半生を軸に、起業のすすめやオーラルケアの必要性についてつづった『獅子奮迅 次世代ビジネスのイノベーター』(幻冬舎刊)を上梓した角田氏。インタビュー後編では事業について、そして起業を目指す人たちへのアドバイスを聞いた。
(新刊JP編集部)
■起業をするときに大事なものは「信念」
――オーラルケアの事業を始めたきっかけはなんだったのですか?
角田:日本人の歯に対する意識の低さは以前から感じるところがあって、笑っても歯を隠すようにみんな笑うんですよね。私は歯をきれいに保つようにしているので、笑う時には気にしません。だから、もっと日本人が自信を持てるように、というところがありました。
――オーラルケア業界は新規参入がしやすい業界なのですか?
角田:そうですね…。市場が大きくなっているので、新規参入してもチャンスはあると思っています。
ヘルスケアの事業はとても可能性がありますよね。高齢化であったり、新型コロナ禍も健康に対する意識を高めるきっかけになっていると思います。その意味では、市場はこれからも伸びていくのではないかと。
――オーラルケア事業を展開されていて、やりがいを感じるときはどんなときですか?
角田:お客様に喜んでいただいたときですね。「歯がきれいになった」「歯への意識が高くなった」という声をいただいたときはすごく嬉しく感じますし、自信を持って笑顔の時に歯を見せてくれるんですよ。すごく素敵な笑顔で、やっていて良かったと思います。
――シャリオンの企業理念が「世界でいちばん、笑顔をつくろう」というものです。まさに体現するエピソードだと思いますが、この理念はどのように作られたのですか?
角田:私たちの仕事は、白くて美しい歯、健康な歯を通して人々のとびきりの笑顔を作っていくことです。毎日の暮らしの中でもっと気軽に歯のケアができるようにしていき、どんどん笑顔を増やしていきたいと思っています。そして、世界でいちばんの「笑顔のメーカー」としてこれまでにない商品やサービスにチャレンジしていきたいという思いを込めて、こうした理念を立てました。
――今後のビジネス展開として、事業を広げていったりということは考えていますか?
角田:これからもオーラルケア業界を中心に進めていきますが、アジアには目を向けています。オーラルケアって、アメリカやヨーロッパと比べてアジアはまだまだ意識が低いんですよね。
――確かにスウェーデンなんかは歯に対する意識が高く、デンタルフロスもよく使われていると聞いたことがあります。
角田:そうなんです。それにアメリカでは歯周病予防のキャンペーンに「Floss or Die」というキャッチコピーが使われたりしていて、デンタルフロスを使ってケアをするという流れがあります。でも、日本ではあんまり使われていないですよね。
――冒頭で歯の定期検診の話が出てきましたが、私も歯医者は歯に違和感を覚えてから行くタイプです。
角田:おそらく多くの方がそうなのではないでしょうか。でも、定期的に検査は行ったほうがいいですよ。歯周病は全身の病気にも影響を及ぼすといわれています。本書でも歯周病の怖さには触れていますが、一人でも多く歯に対する意識を高めたいと思っています。
――これから起業を考えている人に対して、「起業をするときにこれだけは考えておいてほしい」というアドバイスがありましたら教えてください。
角田:信念を持って起業をしてほしいと思っています。私たちがこれまで良い展開ができているのは、良いサービスをつくれたからだと思うんです。良いサービスだからテレビをはじめとしたメディアにも取材をしていただきましたし、仲間も増えていく。
あとはやはり人を裏切らないことです。自分は裏切られても、相手を裏切らない。それが一番大事なことだと思いますね。仁義ではないですが、結局はそういう部分なのかなと。
――人から裏切られても、自分は裏切らない。
角田:この世の中には、自分さえ良ければいいと考える人っているんですよね。実際に私も信じたばかりに裏切られたことがあります。そのときは危機管理能力が必要だという大きな学びを得ました。
――本書のサブタイトルが「次世代ビジネスのイノベーター」というものですが、「イノベーター」とはどんな人のことを指すとお考えですか?
角田:私の考えとしては新たなビジネス、新たなサービスを世の中に打ち出していく人がイノベーターだと思っています。そして、私自身もそういうことをやっていこうと意識しています。
――では最後に、本書をどのような人に読んでほしいとお考えでしょうか。
角田:私も夢もなく、途方に暮れた時期もありましたが、やっぱり人生って1回きりなんですよ。だから、かつての自分と同じように、何か悩んでいる人であったり、仕事が楽しくないと思っていたり、自分にはチャンスがないと思っている人にぜひ読んでほしいです。
私はたまたまオーラルケアのビジネスに出会って、起業し、サービスを展開しています。誰でもそういうチャンスはあると思っているので、ぜひ前を向いて踏み出してみてください。
(了)
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■起業をするときに大事なものは「信念」
――オーラルケアの事業を始めたきっかけはなんだったのですか?
角田:日本人の歯に対する意識の低さは以前から感じるところがあって、笑っても歯を隠すようにみんな笑うんですよね。私は歯をきれいに保つようにしているので、笑う時には気にしません。だから、もっと日本人が自信を持てるように、というところがありました。
――オーラルケア業界は新規参入がしやすい業界なのですか?
角田:そうですね…。市場が大きくなっているので、新規参入してもチャンスはあると思っています。
ヘルスケアの事業はとても可能性がありますよね。高齢化であったり、新型コロナ禍も健康に対する意識を高めるきっかけになっていると思います。その意味では、市場はこれからも伸びていくのではないかと。
――オーラルケア事業を展開されていて、やりがいを感じるときはどんなときですか?
角田:お客様に喜んでいただいたときですね。「歯がきれいになった」「歯への意識が高くなった」という声をいただいたときはすごく嬉しく感じますし、自信を持って笑顔の時に歯を見せてくれるんですよ。すごく素敵な笑顔で、やっていて良かったと思います。
――シャリオンの企業理念が「世界でいちばん、笑顔をつくろう」というものです。まさに体現するエピソードだと思いますが、この理念はどのように作られたのですか?
角田:私たちの仕事は、白くて美しい歯、健康な歯を通して人々のとびきりの笑顔を作っていくことです。毎日の暮らしの中でもっと気軽に歯のケアができるようにしていき、どんどん笑顔を増やしていきたいと思っています。そして、世界でいちばんの「笑顔のメーカー」としてこれまでにない商品やサービスにチャレンジしていきたいという思いを込めて、こうした理念を立てました。
――今後のビジネス展開として、事業を広げていったりということは考えていますか?
角田:これからもオーラルケア業界を中心に進めていきますが、アジアには目を向けています。オーラルケアって、アメリカやヨーロッパと比べてアジアはまだまだ意識が低いんですよね。
――確かにスウェーデンなんかは歯に対する意識が高く、デンタルフロスもよく使われていると聞いたことがあります。
角田:そうなんです。それにアメリカでは歯周病予防のキャンペーンに「Floss or Die」というキャッチコピーが使われたりしていて、デンタルフロスを使ってケアをするという流れがあります。でも、日本ではあんまり使われていないですよね。
――冒頭で歯の定期検診の話が出てきましたが、私も歯医者は歯に違和感を覚えてから行くタイプです。
角田:おそらく多くの方がそうなのではないでしょうか。でも、定期的に検査は行ったほうがいいですよ。歯周病は全身の病気にも影響を及ぼすといわれています。本書でも歯周病の怖さには触れていますが、一人でも多く歯に対する意識を高めたいと思っています。
――これから起業を考えている人に対して、「起業をするときにこれだけは考えておいてほしい」というアドバイスがありましたら教えてください。
角田:信念を持って起業をしてほしいと思っています。私たちがこれまで良い展開ができているのは、良いサービスをつくれたからだと思うんです。良いサービスだからテレビをはじめとしたメディアにも取材をしていただきましたし、仲間も増えていく。
あとはやはり人を裏切らないことです。自分は裏切られても、相手を裏切らない。それが一番大事なことだと思いますね。仁義ではないですが、結局はそういう部分なのかなと。
――人から裏切られても、自分は裏切らない。
角田:この世の中には、自分さえ良ければいいと考える人っているんですよね。実際に私も信じたばかりに裏切られたことがあります。そのときは危機管理能力が必要だという大きな学びを得ました。
――本書のサブタイトルが「次世代ビジネスのイノベーター」というものですが、「イノベーター」とはどんな人のことを指すとお考えですか?
角田:私の考えとしては新たなビジネス、新たなサービスを世の中に打ち出していく人がイノベーターだと思っています。そして、私自身もそういうことをやっていこうと意識しています。
――では最後に、本書をどのような人に読んでほしいとお考えでしょうか。
角田:私も夢もなく、途方に暮れた時期もありましたが、やっぱり人生って1回きりなんですよ。だから、かつての自分と同じように、何か悩んでいる人であったり、仕事が楽しくないと思っていたり、自分にはチャンスがないと思っている人にぜひ読んでほしいです。
私はたまたまオーラルケアのビジネスに出会って、起業し、サービスを展開しています。誰でもそういうチャンスはあると思っているので、ぜひ前を向いて踏み出してみてください。
(了)
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