光化門広場を挟んで上下線を分けている世宗大路(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市は16日、市中心部の光化門広場を挟み南北に走る世宗大路の東側の車線を増やす工事を開始した。9月に発表した同広場一帯の変更計画に基づくもので、現在は広場の東側と西側で上下線を分けている道路を東側にまとめる。西側の道路を広場につくりかえる工事も順次進める予定だ。

 広場の東側、米国大使館前の道路は、2021年2月末までに7〜9車線に増え、上下線通行が可能になる見通し。工事期間中は周辺道路に迂回(うかい)路を設けるなどして世宗大路の交通量をできるだけ分散させる。

 世宗文化会館が面する西側の道路を撤去した跡には「公園を抱いた広場」を造成する構想だ。来年5月から10月にかけて工事を実施する。市民が一年を通して憩えるよう、多種の草木を植え、自転車道も設ける。

 一方、市は文化財庁と共同で、広場の北側に近い朝鮮王朝時代の王宮・景福宮の前に月台(宮殿の正殿などの前に置かれ儀式に使用された広い壇)などを復元する計画を推進しているが、周辺の交通に支障を来さない範囲で進めることを決めた。行政手続きと発掘調査を経て、2023年までに復元と周辺の整備を終える計画だ。