近藤真彦の不倫 “完璧な報道” でもメディアは忖度継続、マッチ「切腹」の可能性
まったく過去の人、ニュースバリューがないから取り上げない、というわけではないが、週刊誌のスクープをスポーツ紙や情報番組が後追い報道することはなかった。
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“ジャニーズ事務所の長男”、近藤真彦(56)の不倫発覚。12日発売の『週刊文春』が放った。
「嫉妬するほど見事な記事ですね。これだけディテールが書かれている記事はめったにない。不倫相手かそのごくごく周辺者に情報源がいなければならないし、それをすべて裏付けられる記者もすごい」
「揉み消せる権力を持っている」
スポーツ紙芸能記者は苦笑いで脱帽。「最初からこれは後追いは無理だな、と思いましたけど、案の定(事務所から)“書かないでよぉ”と言われたようです」と伝える。
そんなわけで、事実確認も完ぺきでエピソード満載のお見事な記事だが、後追い報道されて騒がれることはなく、古くからのメディアにはスルーされた。
これで、何事もなかったかのように事態は収まるのか。
文春の記事は、近藤が不倫相手のAさん(31)に対し『揉み消せる権力を俺は持っている』と伝えていたことも報じている。どんな権力かはわからないが、今のところ近藤の予言どおり、テレビでもスポーツ紙でも報じられておらず、事態は表立たない。
近藤は、2015年3月に知人の紹介で知り合ったAさんにのめり込んでいく。家庭があること、周囲にバレることなどお構いなし。
「自分のコンサートに呼ぶ、鈴鹿サーキットに呼ぶあたりまではありそうですが、驚いたのはジャニー喜多川さんの誕生日パーティーにまで呼んでいたこと。ジャニーズタレントの聖域に、不倫相手を招いていたことで、近藤の威信失墜は避けられない」
と情報番組デスクは指摘する。
そもそも近藤に、誰もが一目置くような威信があるのか。
メディアが忖度しても情報は消えない
確かにかつて、近藤のデビューとその後の活躍によって、ジャニーズ事務所の窮状が救われたことはあったが、それは1980年代の大昔の話。現在の事務所副社長の滝沢秀明氏が生まれたころの話だ。
事務所はマッチの恩にこたえる形で、わがままを許した。タレント活動の一方で始めたレーシングの日程を、タレント活動より優先できる特権を手に入れた。近藤はあまり働かないタレントに成り下がったが、ジャニーズ事務所の稼ぎと庇護のもと、アイドル時代同様の暮らしを手に入れ続けている。
「ジャニーズ事務所も、マッチが全盛のころとは規模も収益も違う。タレントの数も違う。何より実権が、自分の後輩だったタッキー(滝沢秀明副社長)に移っている。所属タレントの不祥事に厳しく当たってきた滝沢副社長が、マッチだけは別格、というわけにはいかない。
とはいえ、表立って処分もできない。このまま世間の関心が消える時代でもない。ジャニーズ事務所と滝沢副社長は、非常に微妙なかじ取りをしなければならない。どう始末をつけるのか、頭が痛いでしょうね」(前出・情報番組デスク)
滝沢副社長が、ドラスティックにマッチ斬りができるのか。このまま不満分子を内部に抱え続けるのか。マッチはこのまま、Aさんとの交際を続けるのか。家庭はどうなるのか。
「アイドルの卵やその親御さんに対しても、ジャニーズ事務所はちゃんとしているというところを見せないといけない。メディアが忖度したとしても、情報は消えない。週刊文春は実際、発売されているわけですからね。ジャニーズ創業者に愛され、古くからいる幹部社員たちにも気に入られているマッチですが、自分で何らかの決断をする可能性も否定できませんよ。昔の言い方であれば、腹を切るような、ね」(前出・情報番組デスク)
メディアの後追いの口を防げても、事実は消えない。25歳年下の女性に溺れ続ける近藤の退所、ではなく対処が見ものだ。
〈取材・文/薮入うらら〉