自分の住む部屋を探すとき、あなたはどのような条件をあげるだろうか。「できるだけ広い家に住みたい」「安ければなんでもいい」...優先事項は人それぞれだ。

そんな中、安さだけを追求した結果、とんでもないオマケ付きの物件を借りることになってしまったというツイッターユーザーが話題になっている。

それがこちらの部屋だ。


なんか横切ってる(レガシィのふぇのむさん@SWBMZERO提供)

ウロコ...?のようなものをまとった銀色の何かが、部屋の中央をドンと横切っている。中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」が頭の中で流れてしまったのは筆者だけだろうか...。

投稿者のレガシィのふぇのむさん(@SWBMZERO)によれば、これは「太いパイプ」。投稿者(身長174センチ)の鎖骨辺りの高さにあり、部屋で過ごしていると時々頭をぶつけてしまうという。明らかに邪魔だ。

レガシィのふぇのむさんは2019年11月12日、部屋の写真とともに、

「家賃が話題になってますがここで私が借りているお部屋を見てみましょう!
駅から徒歩10分掛からず、5階建てのマンション!築30年だけど内装リフォーム済み、狭いワンルームだけど風呂とトイレ、IHあり!事故物件でもなんでもなくて、管理費込みで1.5万円!オススメです!」

と投稿。このマンションをネットで検索してみると、部屋は7畳くらい。TVモニタ付インターホンが備え付けられており、パイプが貫通していることを除けば一人暮らしするには不足のない良物件だ。

ツイッターではこの部屋に対し、

「最初は、巨大な蛇でも同居しているのかとw」
「『何線のどの駅か?』によっても違うと思うけど、『呑んだ帰り面倒くさいから泊まろう』的に使えるなら、結構オイシイかも?」
「建設事故物件」

との声が寄せられている。

いったいなぜこのような構造になってしまったのだろうか。

もともと賃貸用ではなかった

投稿者であるレガシィのふぇのむさんはここに住んでいるわけではない。友達と遊んだり、夜遅くまで飲んだ時に泊まったりするための部屋が欲しかったため借りたという。当初は週に4回ほど使っていたというが、現在では使用するのは月1回程度とのことだ。

マンションの場所は埼玉県T市。

Jタウンネットは11月15日、レガシィのふぇのむさんが物件を紹介してもらった不動産会社・虹久昇コレクションを取材した。

取材に応じた担当者によれば、これは換気扇のパイプ。1階のフロアはすべてこのようになっており、換気扇はキッチンに繋がっているという。

「元々、このフロアは賃貸で出していませんでしたが、(スペースが)もったいないということで賃貸用に変えたと聞いています」(虹久昇コレクション担当者)

1階は8部屋あるが、うち4部屋は貸主の事情により貸し止め中。残り4部屋はすべて借主がいるという。やはり安さが魅力なのか、意外と人気だ。

パイプは換気扇とのことだが、レガシィのふぇのむさんによれば、パイプからは水の流れるような音が聞こえるという。

パイプさえなければとってもお得なワンルームなのに...。あなたはこの部屋、住んでみたいと思うだろうか。