宮城県がのりものポケモン「ラプラス」と共同観光キャンペーンを始める。

「ラプラス プラス 宮城巡り」と題した、この取り組み。人気スマートフォンゲーム「ポケモンGO」でラプラスに遭遇しやすくなるほか、沿岸の15市町にラプラスがデザインされたマンホールを設置するなど盛りだくさんの内容となっている。


発表会には「むすび丸」も登場(写真一番左)。手話で魅力を発信していた。

キャンペーンの記者発表会は2019年9月30日、東京駅・JPタワー ホール&カンファレンスで行われた。村井嘉浩県知事や株式会社ポケモンの宇都宮崇人COOが出席し、キャンペーンへの意気込みを語った。

知事のシャツもラプラス柄

ラプラスは、背中の大きな甲羅に人やポケモンを乗せて海を泳ぐポケモン。ゲーム内の「ずかん」でも、のりものポケモンと分類されている。

そんなラプラスは19年7月8日に「みやぎ応援ポケモン」に任命。それに伴って、県内の公園にはラプラスボートやラプラスのフロートなどが導入された。

今回の発表会では、特設サイトで公開されている「みんなをノセて!ラプラスラップ〜ラプラス+宮城巡り〜」と題した映像が放映された。ラプラスがキッズラッパーたちの歌やダンスに合わせ、ビートに乗せながら宮城の魅力を伝えている。

また動画後半には村井知事が満面の笑みを浮かべながらラッパー姿に扮し登場。リズミカルなラップを披露しながら、宮城の「いいこと」を発信した。


ノリノリの村井知事。ラッパー姿は、動画で閲覧できる(画像はスクリーンショット)

こうした映像の上映が終わると、村井知事がステージに登場。先ほどのラッパー姿とは違い、水色のシャツで落ち着いた様子。しかしよく見るとラプラス柄である。とにかくラプラスづくしである。


笑顔で魅力をアピールする村井県知事。こちらのシャツはカスタムオーダーのラプラス柄だ。

そんな村井知事は、共同観光キャンペーンを展開する理由について、先日の「サザエさん」とのコラボを例に挙げながら、

「2017年からターゲット層を明確化した観光キャンペーンを行っている。今年度は親子3世代、ファミリー層をターゲットに上期はサザエさん、下期はラプラスをPRキャラクターとして観光キャンペーンを展開している。
のりものポケモン『ラプラス』に乗って家族連れなど、多くの皆様に宮城の旅を楽しんでもらい、県が目指す観光大国宮城の実現を目指す」

と話した。タイトルデザインを見ると、「巡」の「しんにょう」がラプラスに見立てられ、子どもを抱えた夫婦と杖をもったおじいちゃんの姿がある。


「ラプラス プラス 宮城」ロゴデザイン。「巡」の漢字が親子3世代に

こうしたロゴデザインについて村井氏は、

「ターゲットの親子3世代、ファミリー層がラプラスに乗って楽しく旅をしている様子をデザインした」

と話した。また発表会には、ポケモン社COOの宇都宮崇人氏も登壇し、

「ラプラスと一緒に宮城県を引き続き盛り上げていきたい」

と呼びかけた。

また宇都宮氏は、県内沿岸の15市町に設置されるマンホールについて、「東日本大震災で甚大な被害があった沿岸部の一日でも早い復興を願い設置する」と説明した。


会場では「ジラーチ×ラプラス」のマンホールが公開された

この他、県内のすべてのスキー場で、ラプラスのスノーチュービングが登場。また、ラプラスの創作こけしや笹かまぼこなど、名産品とのコラボグッズ販売を行うなど、まだまだイベントは盛りだくさんだという。


コラボグッズはたくさんある

詳しくは、10月1日より、宮城県観光関連施設及びJR北海道、JR東日本管内主要駅で配布されるガイドブックをチェックしてほしい。秋・冬の宮城の魅力がてんこ盛りだ。