地域住民が共同で使うゴミ捨て場。その利用マナーをめぐって、住民同士の揉め事が起きることはよく聞く話だ。

しかし、今回ご紹介するトラブルは事情が違う。なんと、ゴミ捨て場を荒らすカラスの対策として、防護用ネットを導入しようとしたところ、ある隣人が「カラスが悪いわけじゃない」と猛反対してきたというのだ。

投稿主は兵庫県に住む40代男性。いったいなぜ、そんな状況になってしまったのだろうか。メールの内容を詳しく見ていこう。

カラスを庇う理由は...(画像はイメージ)

「ネットなど被せる必要はない!」

生ごみの日に住宅街のゴミステーションがカラスで荒らされる被害が多発していた頃がありました。その時ステーションの目の前に住んでいた家主さんが変わり者で、町内会や他の住民をまきこんでトラブルになったことがあります。

「ゴミが散らかって困る」という点では他の住民らと意見が一致していたのですが、ゴミ出しの日に網を被せてカラスから守ろうとする案に対して、なぜか断固反対の立場を取りつづけたのです。

「カラスが悪いわけじゃない、ネットなど被せる必要はない!」

その一点張りでした。

現状に文句は言いつつ、皆の対応策には反対するというような一番困る状態に陥りました。

そうして我々の町内会がゴタゴタしている間に、同じようにカラスの被害に遭っていた隣の地区は網を被せる対策をサクサクと進めていきました。カラスは行き場を失ったせいか、無対策のままの我々の地区を以前にも増して荒らすようになる始末でした。

町内会で何度もその家主を交えて話し合いを重ねましたが平行線のままでした。最終的には市に相談して助言を頂き、それを元に町内でゴミステーションに網掛けをする住民アンケートを実施し、その家主以外は全員賛成の結果を得て、なんとか網掛けに至ることができました。

なぜ家主があれだけ意固地になって網掛けに反対していたのかについて、あとで近しい人から聞いた話によると「網掛けをしたら掃除当番をサボる人が出てくる」という、勝手な思い込みがあったようで、もう呆れて物が言えませんでした。

網掛けが無事済んだ現在は、カラスからの被害もほぼなくなり、掃除もしやすくなって助かっています。もちろん掃除をサボる人も出ていません。

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