敬老の日の2019年9月16日。ツイッターに投稿された1話のマンガが、「泣ける」と話題になっている。

作者はツイッターやピクシブなどで数多くのオリジナルマンガを投稿しているぱげらった(@pageratta)さん。

話題になっているのは、「コンピィーターおばあちゃん」というタイトルの作品。コンピューターではなく、あくまで「コンピィーター」だ。

主人公は女性雑誌のモデルとして活動する絵美。ある日、絵美が自宅でくつろいでいたところ、家族から近場に住むおばあちゃんがパソコンを購入したのだが、使い方がわからないとのことで手伝いに行ってほしいとお願いされる。

気乗りしないながらも、おばあちゃんにパソコンの使い方を教える絵美。いったい、おばあちゃんはどうして急にパソコンを使おうなどと思ったのだろうか――。


「コンピィーターで見れるって聞いたからねぇ」

おばあちゃんの家に到着すると、設定済みのデスクトップパソコンが。初心者のおばあちゃんからしたらハイスペックな機器に絵美も驚いてしまう。

しかし、おばあちゃんは「マウス」の使い方もわからず、困っている様子。見かねた絵美は、ひとまず基本操作を教えることにした。

2週間後――。久しぶりにおばあちゃんの様子を見に来た絵美。パソコンの調子を聞いてみると、


ぱげらった(@pageratta)さんのツイートより

「楽しいもんだねぇ〜コンピィーターっていうーのはー」

と見事なまでのブラインドタッチを披露するまでに急成長したおばあちゃん。あまりの上達ぶりに絵美も驚きを隠しきれない。「いっぱい勉強したんだよォ〜」とゆったりした口調で答えているが、かなり頑張ったようだ。

しかし、おばあちゃんはそもそも何のためにパソコンを買い、技術を身につけるべくそんな努力をしたのか。ふと、絵美がパソコンの画面を覗くと、


ぱげらった(@pageratta)さんのツイートより

そこには普段モデルとして活動する絵美のSNSが。また、お気に入りはインターネット上でかき集めたと見られる孫の情報でびっしりと埋め尽くされ、デスクトップ画面も「えみ画像」「えみ動画」と孫の名前のフォルダも見られる。

「絵美が頑張ってるとこコンピィーターで見れるって聞いたからねぇ〜」

と笑顔で語るおばあちゃん。パソコンを始めたきっかけが、実は自分のためだったと知った絵美は、おばあちゃんに一緒に写真を撮ることを提案。自身のSNSでツーショット写真を披露した。

孫のために不慣れなパソコン操作を練習し、マスターしてしまうおばあちゃんのエピソードに、ツイッターではこんな反応が。

孫想いのおばあちゃんに「泣きそう」との声が寄せられ、敬老の日に投稿されたエピソードに感激する声が上がった。

ちなみに、作中に登場する絵美のインスタグラムアカウント「emi_desuyo」は実在している。


「絵美」のインスタグラムアカウント(画像コメント部分は一部加工)

このアカウント、実は作者のぱげらったさんが漫画の公開にあわせて開設したものだ。これについてもネット上では「芸が細かいですね」と絶賛されている。