矢作萌夏 撮影/佐賀章広

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9月18日(水)に発売となるAKB48の56枚目シングル『サステナブル』で初めてセンターに抜擢されたのが、ドラフト3期生・矢作萌夏だ。加入から異例のスピードでソロコンサートを開催するなど、グループを担う存在として期待が高まっている。そんな彼女が掲げる理想のセンター像とは……。

──AKB48の56枚目のシングル『サステナブル』で2回目の選抜に選ばれました! これは快挙だと思います。



矢作 このタイトル「サ“スチ”ナブル」に見えないですか? 萌ちゃんがいつも使ってる「すち」って言葉が入ってるんです! これは秋元(康)さんからのメッセージだと思いました(笑)。

──真偽のほどは分からないですが(笑)。選ばれていかがですか?



矢作 連続で選抜に入りたいとは思ってました。思い出で終わっちゃうのか、AKB48を代表するメンバーになっていけるのか……だから入れるか、すごく気にしていました。

──そして、選抜に入るどころか、いきなりセンターになっちゃいましたね!



矢作 じゃんじゃじゃーん! センターって聞いたのは、MVを撮影する日の朝で、びっくりして「わー」って大きな声が出ちゃいました。でも他のメンバーには黙っていてと言われたので、昼間は知らないふりをして。空き時間に(田中)美久ちゃんに「萌ちゃんセンターじゃない?」と言われてギクっとしたんですけど、ごまかしました(笑)。

──全員の前でのセンター発表の雰囲気や、現場はどんな感じだったんですか?



矢作 夜、振り入れをする前にスタッフさんから、今回のシングルでどういうものを表現したいとか、アピールしたいという話があって、そこで言われました。美久ちゃんが最初におめでとうって言ってくれて。でも「何で言ってくれないの!」って。

──ズバリ予想してましたもんね。例えば、矢作さんが理想としているセンター像や、歴代のセンターはいますか?



矢作 なりたい人というより、自分自身でいたいなと思っています。

──なるほど! 例えばどんなセンターになりたいですか?



矢作 笑顔が多いといいな。萌ちゃん笑顔が苦手なんですけど……(笑)。あとはAKB48らしさ全開な元気で明るい感じ! 私たちは明るくて元気いっぱいのところがいいところだと思うので、そうありたいです。

──王道のアイドルですね。そして先日はAKB48の全国ツアーのチームK公演(「AKB48全国ツアー2019〜楽しいばかりがAKB!〜」8月17日埼玉公演)でしたが、いかがでした?



矢作 時間がなくて、全然レッスンに参加できなかったんです。個別のレッスンがほとんどで、先輩方と合わせることができたのは、本番の2日前ですごく大変でした。

──ライブの最後に泣いてしまってましたが……。



矢作 埼玉は地元だし、シングル初センターに選んで頂いたというプレッシャーもありました。ソロコンは自分を出せればと思っていたけど、今回は認めてもらいたいって気持ちが大きくて……。なのにリハではうまくいったのに本番で失敗しちゃって。すごく悔しかったです。

──ツイッターで「ごめんなさい」って、つぶやいてましたね。



矢作 裏で大号泣してしまって、悲しくてツイッターに書いたんです。そしたら失敗したことをみんなあまり気づいてなかったみたいで(笑)。

──ファンは良かったと思ってたけど、自分では満足いかなかったという感じなんですかね。コンサートはいつもの「やっほー!」のノリはなく、マジメでしたよね。



矢作 レッスン中には「やっほー」を一度も言ってないです! でも開演2分前に「やっほー」を解禁しました(笑)。

──チームKは職人集団って雰囲気で、矢作さんのちょっとトリッキーなキャラは合わないかもと思ってました。



矢作 私も最初はKで大丈夫かなと思ってたんです。ダンスは苦手だし。でも活動しているうちにKでよかったなあって。ステージにかける思いが強くて、場の盛り上げ方もすごいし、見せ方もいろんなものを持っていて、すごく勉強になってます。

──鍛えられましたね。話はガラッと変わりますが、今、矢作さんが好きなものはなんでしょう?



矢作 “すち”なものは大きな人形のクッション! 小さい頃から欲しかったんですけど、なぜか買ってもらえなくて。今は自分で買えるようになりました! いろんなキャラクターの大きなクッションがあります!

──では、最近の仲良しなメンバーを教えて下さい。



矢作 最近距離が縮まったと思うのは(市川)愛美さん。ツアーのレッスンで、できなかったところをアドバイスして下さって。一晩で練習して完璧にしていったら、すごく褒めて下さって。さらにアドバイスを下さって。とてもありがたい存在です。

──『サステナブル』のMVのドラマシーンではAKB48がデビューした2006年から、現在、そして10年後の未来まで描かれていますが、矢作さんの10年後はどうなっていると思いますか?



矢作 言っちゃいますか? 今の萌ちゃんプランは……。萌ちゃん、10年後はAKB48にいません! 

──う〜ん、10年後は27歳なので、まだいると思ってました。



矢作 10年後、豪華客船に乗っていたいです(笑)!

──予想外(笑)! でも楽しみですね。


(取材・文/関根弘康)

▽矢作萌夏(やはぎ・もえか)


2002年7月5日生まれ、埼玉県出身。ドラフト3期生。チームK所属。ニックネームは「もえちゃん」「ふくちゃん」「もんた」「もえか」「はぎもえ」「もえにゃ」。2018年1月21日に「第3回AKB48グループ ドラフト会議」において、AKB48・チームKに第1巡目で指名される。2019年1月16日に初のソロコンサートを開催した。AKB48 55thシングル『ジワるDAYS』で選抜メンバーに初めて選出、56thシングル『サステナブル』ではセンターを務める。