「ガールズちゃんねる」が発表した謝罪文

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ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)が「死去」したとしてトピック(スレッド)を公開していたのは「誤報によるもの」だったとして、掲示板サイト「ガールズちゃんねる」が2019年7月1日、サイト上で謝罪した。

ジャニー氏は6月18日に救急搬送されたことが報じられ、容体をめぐって根拠不明の憶測が飛び交っていた。そうした中7月1日、くも膜下出血で「18日から入院中」であることが同事務所から発表された。

「情報元が信頼できるかどうかを十分検証しないまま承認」

ガールズちゃんねるには6月23日、「【訃報】ジャニー喜多川社長が死去 ジャニーズ事務所が近日発表へ」とのタイトルでスレッドが立ち、同30日時点で少なくとも6500件以上の書き込みがあった。ネットメディア「Buzz Plus News(バズプラスニュース)」が同22日に公開した同じタイトルの記事をもとにしており、同記事では18日にジャニー氏が緊急搬送されたことにも触れている。

だが7月1日、ジャニーズ事務所はジャニー氏がくも膜下出血のため「入院中」であることを発表。複数報道によると、所属アイドルが日々病室を訪れているという。

これを受けてガールズちゃんねる運営は同日、「【誤報のお詫び】ジャニー喜多川氏の病状について」と題するお知らせをサイトトップに掲載した。「本年6月23日に『【訃報】ジャニー喜多川社長が死去 ジャニーズ事務所が近日発表へ』と題されたトピックを承認・公開しておりましたが、本日の報道により、当該トピックは誤報によるものと判明いたしました」とし、

「訃報などの人の生死に関わるトピックには極めて慎重になるべきところ、本件に関して多数のトピック申請があったことから、情報元が信頼できるかどうかを十分検証しないまま承認してしまい、誠に申し訳ございませんでした」

と謝罪した。この日をもって上記スレッドは削除したことも伝えている。

その上で「当該トピックによりユーザーのみなさま、関係各所のみなさまには多大なご心配とご迷惑をおかけしてしまったことを深くお詫び申し上げます。重ね重ねとなりますが、誠に申し訳ございませんでした」と改めて謝罪し、

「今後、訃報などの人の生死に関わるトピックは、真偽不明の情報元によるトピック申請が多数あったとしても、公式発表などの確定的な情報が出るまで承認・公開しないことを運営方針として徹底いたします」

と指針を示した。

「承認されやすい話題」「非承認の可能性が高い話題」

ガールズちゃんねるはIT企業ジェイスクエアード(本社・東京都千代田区)が運営している、女性をメインターゲットとした掲示板サイト。サイト上の説明によるとスレッドは「承認制」をとっており、ユーザーからの申請を受けて運営側がスレッドを立てるかどうか決めている。

「承認されやすい話題」として(1)多くの女性が興味を持ちそうな話題(2)コメントしやすそうな話題(3)読んで面白くなりそうな話題――の3つを掲げる。一方で「非承認の可能性が高い話題」には(1)個人的な悩み相談、質問(2)単なる悪口ばかりになりそうな話題(3)理解できる人が少なそうな話題(4)男性目線で性的な話題(5)意図がわかりにくい話題(6)既に類似トピックが存在する話題――の6つをあげている。いずれにおいても情報の確実性に関する条項は見られない。

なおガールズちゃんねるは、これまで芸能人も多数愛読していると発言している。17年1月には演歌歌手の水森かおりさんが「ネプリーグ」(フジテレビ系)で、お笑いタレントの渡辺直美さんが「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)で公言。直近では19年5月8日の「今夜くらべてみました」で、タレントの指原莉乃さんも愛読していると明かしている。