日本語もできず、15日間の北海道の1人旅行をしたある中国人は、あまり人にも会わず、会っても言葉が通じず、冬なので4時には外が暗くなり、かなり寂しい思いをしたそうだ。そんな中国人を救ったのは・・・(イメージ写真提供:123RF)

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 近年、訪日外国人が増加し続けている。特に中国からの個人旅行客が増加しており、ホテルや交通などの手配を自分で済ませ、地方を旅行する人も多いので、ツアーにはない経験ができるようだ。中国メディアの今日頭条は14日、北海道で一人旅をした中国人による、「民宿の思い出」を紹介する記事を掲載した。

 中国では北海道の人気が高い。しかし、想像に難くないことだが、北海道を1人で旅行するのはかなり「孤独」だという。そのうえ筆者は日本語もできず、15日間の北海道旅行で、あまり人にも会わず、会っても言葉が通じず、冬なので4時には外が暗くなり、かなり寂しい思いをしたそうだ。かなりの時間ホテルで「テレビばかり見て過ごした」としている。

 しかし、最後の2泊はそれぞれ別の民宿を利用してみたことで「心温まる経験」ができ、大成功だったと振り返っている。1泊目は仙台で夫婦の経営する民宿に泊まったそうだ。リビングで宿泊客が集まってゲームをしたりおしゃべりをしたりして、「高級ホテルよりもずっと印象に残った」と振り返っている。その晩は、「日本家庭のもてなしに感動した」とネットにアップするのに忙しかったそうだ。

 もう1泊は弘前で、60代の夫婦が経営する民宿に宿泊したそうだが、こちらも心温まる忘れがたい経験をしたと紹介している。この夫婦は駅まで迎えに来てくれて「明るいうちに」とすぐに観光にも連れて行ってくれて、まるで実家に帰ってきたかのようなもてなしを受け、うれしかったようだ。外出して帰る前には部屋を暖めておいてくれたり、朝食も起きた時間に合わせて作ってくれる気配りにも感動している。「桜の時期にまたおいで」と言ってくれた民宿の夫婦に対し、「また会いに行きます」と書いており、よほど思い出深かったのだろう。

 ホテルにももちろんホテルの良さがあるが、日本の一般家庭やほかの旅行者と交流できるという点では、民宿も外国人旅行者にとって1つの選択肢にできそうだ。それぞれに合った旅行を計画して、日本で楽しい思い出を作ってほしいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)