(写真左上から時計回りに)広末涼子、綾瀬はるか、小雪、原田知世、桃井かおり、深津絵里

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 日焼け対策をしているつもりでも、気づかないうちに日焼けしてしまい、秋になると「しまった!」と焦る女性も多いはず。

【写真】若い頃の桃井かおり、プライベートの広末、小雪の姿はコチラ

 でも、一年中、超色白&美肌自慢の女優はどうしているの? というわけで、今回は秋のうっかり日焼け反省スペシャルとして、色白肌の女優を美容整形外科「高須クリニック」の高須克弥院長にジャッジしてもらいました。

 判定するのは、30代代表として綾瀬はるか(33)、広末涼子(38)、40代代表で小雪(41)、深津絵里(45)、50代以上では原田知世(50)、桃井かおり(67)の6人を編集部が選抜。

 色白は若見えもかなえるのか? 色白と透明感の違いとは? 色白になるためにすべきこととは? 美白肌になりたい方、必見です!

――綾瀬さん、広末さん、小雪さん、深津さん、原田さん、桃井さんと、コスメの広告モデルも務める美白肌自慢の女優さんを列挙しましたが、ズバリ、6名の肌を分析するといかがでしょうか?

高須「まず、どなたも肌はおきれい。そして残酷なようだけど、年齢が若い方が必然的にハリもあるので、美肌順=年齢順ですが……。でも、この6名を見まわして『アレ!?』と思ったのが、桃井さんの首!」

――首!? 桃井さんといえば、「SK-II」のCMでもおなじみ、アラ還女子の憧れ肌ですよ!

高須「肌はもともと色白だし、きれいだよ。でも首がシワっぽく、黒ずんで見えます」

――なるほど。顔の白さと対比して、余計にそう見えるのかもしれませんね。

高須「筋肉は鍛えられるけど、肌や骨は鍛えられないからね。スキンケアやエステもいいけど、肌はいかに休ませられるかが一番大事なのですが、桃井さんは顔にばかり目がいって、首のケアはあまりしなかったのかもしれないな」

――他の方は問題なしの美白肌ですか?

高須「白地に柄が目立つように、色白の肌の方はシミやホクロが目立ってしまうのは仕方がないんだけど、深津さんはこの6人の中でも特にホクロが目立つね。以前こちらの連載でも話したけど(※ババ見えホクロ記事はコチラ)、ホクロは増えるし、大きくなる。そうなると老けて見えるから、いくつか減らすか、サイズダウンしてもいいと思うよ! でも演技派女優だし、このホクロがアクセントなのかもしれないけど」

――やはり、デカホクロはババくさく見えるんですね。ところで、肌のきれいさは年齢順という厳しい現実はわかりましたが、それでもなんとかしたいです! やはりパックとかを頻繁にしたほうがいいのでしょうか?

高須「パックや高級コスメなんか、たいして意味ないよ! だって肌はお尻と同じ排泄器官。口みたいに摂取できるなら、いいコスメをじゃんじゃん投入するのもアリだろうけど、そもそも肌は何かを取り入れるわけではなく、脂・汗・アカを出す部分だからね」

――肌とお尻が同じ! すごい発言ですが確かにそうですね。では、適正なケアとは?

高須「まず、紫外線対策をしっかりし、あとは保湿をすること。それと、メイクは基本的に肌には負担だから、メイクアップする倍の時間をかけてオフすること。あとは清潔にすること」

色白と透明感の違いとは

――そうなんですね。やはりスキンケアの基本と言われていることは正しいんですね……。しかし、「色の白いは七難隠す」といいますが、白肌は美人度が増す気がします。この6人が色が黒くて汚肌だったら、こんなに人気はなかったと思われますか?

高須「日焼け肌がNGというわけではないでしょう。問題は日焼け後のケアをおろそかにして、肌が荒れること。やはり、きれいな肌の女優さんは清純で楚々として見えるから人気があるしね」

――「色の白いはオファーを増やす」といった感じですね。ところで綾瀬さんや広末さんの肌は特に「透明感がある」と称賛されています。色が白いことと透明感があることは違うんですか?

高須「違います。色白は肌が白いことで、透明感は例えば褐色の肌でもありますから。要はキメが整っていて、滑らかな肌ということだね。例えるなら、茶碗でも信楽焼など粒子が粗いものはザラついて見え、白磁など粒子が細かいものはツルツルしている。なので、どんな肌色でも、毛穴が小さく、肌の凹凸が少なければ透明感があると言えるよ」

――色ではなく質感なんですね。では、その透明感を手に入れるにはどうしたらいいのでしょうか? 洗顔後に冷水で肌を洗い、毛穴を引き締めるとか?

高須「そんなの、水かけ祭りと一緒! 一瞬ヒヤッとして毛穴が縮こまっても、また温まれば元通りだよ! クリニックでおすすめなのはポラリスだね。肌が若返るよ」

秋からできるセルフケア

――皮膚のコラーゲン生成を活性化するというポラリスですね。ところで、9月に入り、夏の恋は消えたけど日焼けやシミ・シワの恐怖は残る秋になりました。今から自分でできるケアはありますか?

高須「まず、日焼けがひどくてヒリつく場合、そのヒリヒリ感は炎症なので、一晩だけステロイド剤を塗って、まずは炎症を抑えること。ひどい日焼けはヤケドと同じですから。化粧水を塗ると刺激などで肌荒れが悪化することもあるから気をつけて。その後は体内から失われやすいビタミンCを摂ることかな。サプリもいいけど、病院に行って処方してもらうと、より的確な効果があるかも」

――私はコギャル世代なので、今更ですがさんざん日焼けしてしまったことが怖いです……。

高須「日焼け=悪なのではなく、一番悪いのは放置すること! そばかすは先天性だけど、シミ・シワは日焼けしたままほっといた結果だからね。日焼けは肌にはダメージでしかないです」

――では、日差しの弱まった秋冬も変わらず日焼け対策をしたほうがいいですか?

高須「当たり前だよ! 日焼け止めを塗ったり、部屋のカーテンを紫外線シャットアウトタイプのものにするのもオススメ!」

――秋冬もたるまず頑張ります! では最後に、美白肌女優さん6人がさらに美しくなるためにアドバイスがあれば、お願いいたします。

高須「みんな今の状態を少しでも長く維持したかったら、早めのケアが大切! それと年齢がいってる原田さん、桃井さんはあわせて、シワやたるみ用のプチ整形もいいかも! あ、桃井さんは首も日焼け対策してね!」

<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。