CBS MarketWatchによると、1日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月物は、暖冬が今後予想されることに加え、OPEC（石油輸出国機構）が10月31日、今冬の世界の石油需要に十分に対応できる余剰生産能力を保有していることを明らかにしたことを受けて、石油の需要逼迫（ひっぱく）懸念が後退、引き続き売りが優勢となり、一時1バレル＝59ドルを付けた。あと押し目買いが入って持ち直し、前日比9セント高の1バレル＝59.85ドルと反発して引けた。

　　ガソリン12月物は、同1.35セント高の1ガロン＝1.6036ドルと反発、また、暖房油は、同1.89セント安の1ガロン＝1.805ドルと続落した。天然ガスの先物も、同34.5セント安の100万Btu＝11.86ドルと2ヵ月ぶりの安値となり、10月26日以降続落している。米エネルギー省は2日、10月28日までの週の石油週間在庫を発表する予定で、市場予想では、原油在庫は前週比で増加、暖房油やディーゼル油を含む蒸留油在庫は前週比で減少が見込まれている。【了】