井上尚弥【写真:Getty Images】

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英メディアも苦戦を予測「イノウエは世界最高のボクサーと認知されているから」

 プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(大橋)が5月25日(大田区総合体育館)にWBA世界バンタム級タイトルマッチ12回戦で、WBA同級王者ジェイミー・マクドネル(英国)に挑戦することが決まった。マクドネルの母国メディアも大注目し、井上について「世界最高のボクサーの一人として認知されている」と敬意を払って紹介している。

「マクドネル対イノウエ、ジェイミー・マクドネルはナオヤ・イノウエ相手にWBAバンタム級世界タイトルを防衛する」と特集したのは、英衛星放送「スカイ・スポーツ」電子版だった。

 3階級制覇を目指す井上と、2008年3月以降、10年間無敗の王者マクドネルの一戦は、英国最大の衛星放送局「スカイ・スポーツ」でもライブ中継されることが決まった。特集では、母国の無敗王者の苦戦を予想している。

「ドンカスター出身のマクドネルは輝けるイノウエ相手に彼のバンタム級の王座が危険に瀕することになるだろう。彼は2つ下までの階級ですでに世界王者を獲得しており、世界最高のボクサーの一人と認知されているからだ」

“国際的評価”を揺るぎないものにしている井上の強さ

 母国が誇る王者であっても危機であり、その理由として圧倒的な強さで2階級を制覇したモンスターがすでに「世界最高」の地位を築いていることを挙げている。それほど、井上の国際的な評価は揺るがないようだ。

 WBA正規王者のマクドネルにとっては井上戦が7度目のタイトル戦。元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(協栄)相手に2連勝しているマクドネルとバンタム級転向初戦で激突する井上の戦歴もクローズアップしている。

「昇級してきたイノウエは“The Monster”の異名で知られている。15戦無敗で日本で14試合行われている。彼はWBCライトフライ級6戦でタイトルを獲り、ジュニアバンタム級タイトルは8戦目で獲得した」

 駆け足で2階級を制覇してきた怪物の足跡を紹介。全17カテゴリーのボクサーを比較する格付け「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で10傑に選出される井上は、英国でもボクシング界最強の一角と評価されている。(THE ANSWER編集部)