エストニアの首都タリンは、街をぐるりと囲む城壁の中にまるでタイムスリップしたかのような旧市街地区が保存されています。

世界遺産にも登録されているタリン旧市街は、小さなエリアに見どころが集まっており、ラコエヤ広場、聖オレフ教会、トームペア地区などは街歩きで外せないスポット。

今回はタリン旧市街の「城壁内」にある個性派カフェ・ダンネブログ(Café Dannebrog)をご紹介します。北ヨーロッパに位置するタリンは、フィンランドのヘルシンキやスウェーデンのストックホルムからのクルーズツアー先としても人気の観光都市。

石と木で造られた城壁、オレンジの三角屋根の塔の姿が物語の世界の中のような可愛らしい街並みです。

かつて2.5キロに渡ってタリン旧市街を囲んでいた城壁は、現在1.85キロ程が残っており、ヨーロッパの中でも非常に良い状態で保存されています。タリン旧市街を一望できる丘の上のトームペア地区にある2つの塔はそれぞれ名前があり、円形の塔が「キーク・イン・デ・キョク」、四角い塔が「ネイツィルトン」。現在は博物館として利用されています。

キーク・イン・デ・キョクは「台所を覗く塔」という意味。かつて塔からは近所の住宅の台所がよく見えるほど見晴らしが良かったそう。

タリン旧市街の塔や建築には「太っちょマルガレータ」「のっぽのヘルマン」「三人姉妹」などの愛称がついており、その名前の由来を辿るのも面白いものですね。この二つの塔に続くすぐ側の城壁内では、一風変わったカフェが営業しています。
思わず見落としてしまいそうな場所にある小さな入り口から、狭くて急な階段を上って店内へ上って見ましょう。手すり代わりの鎖を頼りに階段を上っている間にお店への期待が膨らみます。建物の三階ほどの高さに相当する城壁の上にあるカフェは、聖ニコラス教会がよく見える素晴らしいロケーションです。タリンに多くある中世レストランは名物的な存在で、こちらのカフェも中世風の衣装を身に着けた店員さんが接客してくれます。お店は夜まで営業しているので、カフェメニュー以外にも軽食やアルコール類もあり。
カウンターの奥には室内席もありますが、やはり城壁の通路にある席が人気です。エストニアの伝統的な音楽が流れる賑やかな雰囲気。

お値段はラージサイズのカプチーノが6ユーロ、ラムボールが2.5ユーロほど。
ビスケットのような生地にチョコレートとラム酒で味をつけたラムボールは、味が濃厚で口に後味が残ります。カフェ・ダンネブログのすぐ近くには、聖ニコラス教会、デンマーク王の庭、トームペア城、アレクサンドル・ネフスキー聖堂などの見所が多くあります。

ぜひ、タリン観光の際には、城壁の中にある個性的なカフェ・ダンネブログを訪ねてみてください。Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

名前 カフェ・ダンネブログ(Café Dannebrog)
住所 Lühike jalg 9, 10130 Tallinn, Estonia
営業時間 10-20時 (夏季8-23時 )
公式サイト https://www.facebook.com/pages/Caf%C3%A9-Dannebrog/134966706618582