あずきが不作!京銘菓の老舗が下した決断は...
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2017年4月14日放送では、京都の老舗「阿闍梨餅本舗 満月」の決断について取り上げられました。
名物の阿闍梨餅(ekkunさん撮影、flickrより)
「阿闍梨餅本舗 満月」は江戸末期の1856年創業、大正時代に二代目当主が作り出したのが看板菓子の「阿闍梨餅(あじゃりもち)」です。しかし今年、販売開始以来初めての危機が訪れました。
苦肉の策は「水曜日の生産休止」
阿闍梨餅のあんに使われている「丹波大納言小豆」が、天候不順による不作で、今シーズンの年間使用量の確保が不可能となったのです。社内で検討した結果、17年4月19日から10月31日まで、毎週水曜日(一部例外あり)の生産を休止し、販売量を減らすことを決めました。
原料不作の原因は、昨年9月に丹波地方を襲った長雨です。小豆は水や湿気に弱く、農家は畑の水はけに気を遣っていましたが、想像を超える生育不良となってしまったとのこと。
阿闍梨餅本舗 満月は、「阿闍梨餅をお客様においしく食べてもらうには『丹波大納言小豆』が一番ふさわしい」とこだわりを持っています。
小豆の全国シェア9割以上を占める北海道も去年台風が直撃し、収穫量は去年の全国収穫量の52%もダウンしているとのこと、ジャガイモの不作でポテトチップスがピンチのように、小豆の不作であんこがピンチです。
天候は私たちにはどうすることも出来ませんが、今年の夏の天候に期待したいものですね。(ライター:けあるひの)