桐蔭学園vs金沢総合
先制本塁打を放った柿崎（桐蔭学園）
本日より開幕した春季神奈川県大会。朝からあいにくの雨で各球場中止が相次いだ。そんな中、バッティングパレス相石スタジアムひらつかでは、第1試合の予定時刻より1時間半遅れとし、試合を決行。第2試合で桐蔭学園対金沢総合の試合が行われた。
序盤から試合の主導権を桐蔭学園が握る。初回に3番・柿崎 颯馬のライトへの大きな本塁打で1点を先制。主将で神奈川県屈指の好打者として注目される柿崎の一発により、桐蔭学園は勢いに乗った。2回には3点、3回には打者一巡の猛攻で3点をあげ、3回までに7対0と大きくリードを奪った。
これ以上離されたくない金沢総合は桐蔭学園の先発・徳永 凌雅の力のある球の前に3回まで打者9人で抑え込まれ、攻撃の糸口がつかめない。
7点リードの桐蔭学園はなお攻撃の手を緩めることなく、4回に6番・香西、7番・栗林の連続適時打で2点、5回には敵失などもあり1点を追加し10対0と金沢総合を突き放した。
5回表の金沢総合。10点のリードを許し、この回、点数を入れないとコールド負けとなってしまう窮地にたたされる。しかしこの窮地を救ったのは1番・栃原だった。この回からマウンドに上がった桐蔭学園の2番手・阿部に対して下位打線の代打攻勢などで二死一二塁とし、栃原へと打席が回る。栃原の打球はレフト線への適時二塁打となり、2人の走者が生還。意地の2点を返した。その後も敵失などでこの回計3点をあげ、3対10とし6回へと試合を進めた。
点数を取られた直後の6回表、桐蔭学園は犠打飛や適時打でまたもやリードを広げる。さらに7回表にも犠打飛で1点を追加。大きなリードをしても堅実な野球が光った。
金沢総合は3対13と再び大きなリードを許す苦しい展開。7回裏、桐蔭学園の3番手・齋藤の前に三者凡退に抑えられ試合終了。13対3で桐蔭学園が7回コールドで勝利した。
桐蔭学園は7回まで毎回得点で金沢総合を圧倒。隙を見せることのない強豪校として堂々の野球を披露した。
一方、敗れた金沢総合。5回に二死と試合終了へと追い込まれながら3点を返した意地はとても素晴らしかった。降りしきる雨が止んだのもこの回あたりからであったであろう。
一時は雨が強くなる中で最後まで戦い抜いた両校。勝敗はもちろん分かれてしまうがどちらも観客を引き込ませる素晴らしい姿が輝いていた。
勝利した桐蔭学園は9日にサーティーフォー保土ヶ谷球場にて藤嶺藤沢と対戦する。
（取材・写真＝編集部）
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