徳島商「理解度高めて」鳴門渦潮を下し、2年ぶり春の県頂点に！

佐藤 嵐（徳島商）

　集中打と粘りが光った徳島商が2年ぶり19度目の大会制覇。徳島商は1回表、鳴門渦潮1番・豊久 雄友（3年・中堅手・179センチ65キロ・右投左打・生光学園中＜ヤングリーグ＞出身）の中前安打に失策が重なった無死三塁から2番・横岡 隆幸（3年・二塁手・右投右打・177センチ67キロ・海陽町立海陽中出身）の三塁内野安打で先制を許すが、3回裏に準決勝に続く連投となった鳴門渦潮先発・河野 成季（3年・左投左打・176センチ72キロ・徳島藍住リトルシニア出身）に対し反撃。

　1四球・1犠打に2失策が絡んだ無死満塁から4番・千里 卓矢（3年・一塁手・176センチ81キロ・右投右打・阿南シティーホープ出身）の走者一掃中越二塁打を放つと、一死二塁から6番・安藝 凌真（2年・左翼手・左投左打・179センチ64キロ・徳島藍住リトルシニア出身）も右翼線適時三塁打。この回一挙4点をあげると、先発・佐藤 嵐（3年・175センチ80キロ・左投左打・吉野川市立山川中出身）も粘り強い投球を展開した。

　対する鳴門渦潮は8回表、無死一・二塁から横関が中前適時打。さらに一死二・三塁から4番・笹田 貴義（3年・一塁手・181センチ78キロ・右投左打・阿南市立阿南第二中出身）の左犠飛で1点差に迫ったが、直後に痛恨の三盗失敗。3年ぶり10度目の大会制覇はならなかった。

　結局、徳島商の佐藤は100球6安打2四死球3奪三振で完投勝利。11奪三振完投ながら140球を擁した鳴門渦潮・河野との投球数差が1点の重みにつながる形となった。

（取材・写真＝寺下 友徳）

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