28日、埼玉スタジアム2002でロシアW杯アジア最終予選のタイ戦に臨んだ日本代表は、香川真司、岡崎慎司、久保裕也、吉田麻也のゴールで4得点。大勝で勝ち点3を得たものの、ミスや攻め込まれる場面も多く、辛うじて無失点に抑えたものの、一抹の不安を残した。

すると同日、テレビ朝日「報道ステーション」では、サッカー解説者・中山雅史氏と澤登正朗氏が試合を振り返った。

まずは香川&岡崎のゴールについて。中山氏は、それぞれ「香川のゴールが口火を切ってくれて、チームに勢いを与えてくれた」と、「(ダイビングヘッドで決めた)岡崎の大好物なボール。身体のもっていき方、捻り、ニアのところをしっかり付く。素晴らしかった」と絶賛した。

また、後半に左足で目の覚めるようなゴールを決めた久保のシュートについて、今度は澤登氏が「ボールを受けた後、コントロールしてからスペースが空いているところに入り込みながらの左足。状況がうまく把握できている。ゴールに対してのイメージができあがっている」と目を細め、コーナーキックから決まった吉田のゴールには「クロスの質。吉田麻也のポジション取りもよかったですけど、清武(弘嗣)のボールもよかった」と語った。

だが、番組後半、「ただ課題が多かった」と切り出した澤登氏は、「2得点した後から非常にリズムが悪くなった。例えば最終ラインでのパスミス。自ら自分達のリズムを崩してしまっている」などとディフェンス陣のイージーミスに言及。中山氏も「横パスを注意したかった。横パスを取られると置いてかれちゃいますから。縦パスで攻めのパスだったらいいんですけど、横パスはそこに絡んだ人が全部置いてかれちゃう」などと指摘した。